いよいよ2024年もあとわずかです。
今年はまれにみる選挙イヤーであり、良くも悪くも大激動の1年。
政治の季節は恐らくここからさらに激化することになるでしょうが、今後その始まりが2024年だったと言われるような、そんな気がします。
さて、そんな中、私個人の1年でいえば、実に怠惰な1年でありました←よく飄々と言えますなあ
年明け、今年は沢山考察をするぞーと宣言したものの、考察したのは4作品。
「アフターダーク」
「華氏451度」
「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」
「serial experiments lain」
どの作品も素晴らしかったし、考察も満足するまで仕上げたけども、それでも三か月に1作品のペースはなまけものであるというそしりを免れないでありましょう。
そして自身の長編小説に関しても、進みはしたものの、依然終わりは見えず。
さてそれならば一体私は何をしていたのかというと
「沢山ゲームをしたり本を読んでいた」
それに尽きるのであります。
実に間抜けな、小学生の夏休みみたいな感想ですが、事実なのだから仕方がない。
元々、自分は意志薄弱だし、継続性は無いし、気分屋で、若干のメンヘラ気質なので、その場その場で欲望に流されやすいタイプなのですが、今年は欲望に流されに流され、結果私自身が欲望濁流の化身のようになっていました。
ただ私は欲望神になったことを全く後悔していません。
なぜなら、今年触れた作品のほとんどが、すべからく面白かったからです。
年明け早々は昨年からに続き、チャンドラーさんのフィリップ・マーロウシリーズブーム!!
どの作品もミステリーの奥に、何とも言えない香ばしい寂しさと哀しみがあり、本シリーズでしか味わえない読後感を感じられます。
そして人生で初めて読んだスティーヴン・キングさんの「異能機関」も王道エンタメ感がとても良かったですし、夢野久作さんの作品群を読みふけり、虚無と妖しさを存分に摂取したのは丁度春ごろ。
その後は、いまさらだがゼルダの伝説ブレスオブザワイルドをプレイし、オープンワールドへの苦手意識を無事に克服出来ました。
自分が大好きな映画「2001年宇宙の旅」の小説版を読んだのも今年です。あの形而上的かつ宗教的ともいえる映像のイメージの奔流が、まさか小説でも損なわれず、むしろ文章でこそより表現のパワーが力強くなっていることは、純粋に驚きでした。
その後は再びのドストエフスキー作品ブーム。
沢山の作品を再読しましたが、特に「悪霊」という作品の、とんでもないエネルギーにあてられ、少しだけメンタルがおかしくなりました笑
そして今年はなんといってもガルシア=マルケスさんの「百年の孤独」の文庫化。
形容しがたい摩訶不思議さと、それと表裏一体である人間の業。私は今年この作品を読んで本当に良かったと思いますし、未読の方は是非読んで欲しいです。間違いなく自身に何かしらを与えてくれます。
そしていよいよ満を持してプレイしたリンダキューブ アゲイン。
本作はカルト的な人気を誇る90年代後期のRPGであり、自分が大学生くらいの時からずっとプレイしたいと思っていたのを、ようやくクリア。
恐らく来年1発目の考察はリンダになると思うので、その時はよろしくお願いします←果たしていつになるんだい?
そして季節が冬になり、私に到来したエラリイ・クイーンブーム。
大学時代にはまったけども、それ以来、敬遠していた推理小説というジャンルの可能性と面白さを、再度示してくれたライツヴィルシリーズにはまじで感謝です。
その中でも特に「九尾の猫」と「十日間の不思議」はおすすめなので、是非読んで欲しいです。
さてさて冒頭に今年は選挙イヤーと言いましたが、そんな選挙とファンタジーをかけあわせたRPG作品がメタファー:リファンタジオです。
幻想の可能性を信じ、全力でメッセージをプレイヤーに届けたいというその姿勢に、私は本当に感動し、今後生きてく上で大事な事を再認識出来ました。
メタファーも考察予定なので、のんびりとお待ちいただければ幸いです。
とまあ今年はこんな感じで、沢山の素晴らしい作品に触れることが出来ました。
来年は自身の長編小説に全力投球しつつ、考察のペースもアップかどうにか維持していきたいと思うので、よろしくお願いいたします。
それでは皆様、今年もお世話になりました。
来年もなめらかにゆったりと楽しくまいりましょう♪