書評

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<書評>「2001年宇宙の旅」 未知の彼方の奔流へ放り込まれる唯一無二の読書体験

「2001年宇宙の旅」はSFの大家・アーサー・C・クラークさんの長編小説です。スタンリー・キューブリック監督の映画版に関して、私は常々、人生の映画ナンバーワンだと言ってきましたが、その小説版をとうとう読了しました。
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<書評>「琥珀の夏」 理想と欺瞞、揺れ動く心

「琥珀の夏」は、2023年9月に発売された、辻村深月さんの長編小説です。かつて参加したことがある宗教団体「ミライの学校」の敷地内から、白骨死体が見つかったニュースを知った弁護士の法子の視点と、施設にいた少女、ミカの視点から、30年前の記憶、宗教や行政がそれぞれ抱える欺瞞、大人と子供それぞれの思いを描くことに挑戦した力作です。
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<書評>「異能機関」 背骨がしっかりしている王道は強い

アメリカの作家であり、「ホラーの帝王」の名をほしいままにするスティーヴン・キングさんが2019年に刊行した長編小説であり、日本では2023年の6月に発売された本作「異能機関」。しっかりとした王道を踏襲しつつ、思想的な背骨の強さが見える、素敵な作品です。
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<書評>「白亜紀往事」 恐竜と蟻が文明作るってよ

もし白亜紀に恐竜と蟻が出会い、共に文明を築いたり、戦争をしたりしたならば・・・このワンポイントの発想を広げ、壮大な文明エンターテインメントに仕上げたのが、本作「白亜紀往事」です。
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<書評>「カエアンの聖衣」 奇想天外な発想とアイデアの連鎖

「カエアンの聖衣」は、イギリスのSF作家、バリントン・J・ベイリーさんの長編小説です。斬新なアイデアと縦横無尽に動く物語が融合し、高いレベルのエンターテインメントを提供してくれる本作を自分なりに書評しました。
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<書評>「さよなら、愛しい人」 躍動する物語と哀しい幕切れと

「さよなら、愛しい人」はアメリカの作家、レイモンド・チャンドラーさんの私立探偵・フィリップ・マーロウを主人公とする小説シリーズの二作目です。そんな本作を自分なりに書評しました。
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<書評>「都市と星」 光と闇にまみれながら、それでも求め続ける力

「都市と星」はイギリス出身のSF作家の一人であるアーサー・C・クラークさんの長編小説です。壮大なスケールのジュブナイル小説であり、かつそこに思弁的な魅力が散りばめられた本作を自分なりに書評しました。
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<書評>「星を継ぐもの」 知的好奇心を刺激する論述的小説

「星を継ぐもの」はイギリスのSF作家、ジェイムズ・P・ホーガンのハードSF小説です。本作はホーガンのデビュー作でありながら読者から熱狂的な支持を集め、SF作品の中では古典的名作として圧倒的な地歩を築いています。そんな本作を自分なりに書評してみました。
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<書評>「造物主の掟」 生命から流れ出す物語の奔流

「造物主の掟」はイギリスのSF作家、ジェイムズ・P・ホーガンの長編小説です。そんな本作を自分なりに書評しました。
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<雑記>「大いなる眠り」 動きのある物語と苦みのある余韻と

「大いなる眠り」は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの長編小説であり、私立探偵のフィリップ・マーロウを主人公とするシリーズの一作目です。そんな本作を自分なりに書評しました。