<かえる劇場>トリケラトプス

かえる劇場

またまた、かえる劇場です。

軽い気持ちで見てください♪

トリケラトプス

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

最近、少し寝付きが悪いんだよね。何かいい方法ないかな?

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

そんなことか、簡単だよ

動物を頭に思い浮かべて数えていくと、自然に、うとうとしてくるよ

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

ああ、羊が1匹・・・みたいなやつだよね

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

それでは私が家で寝る時に行っている「特別なやつ」を教えてあげよう

いい、まず目を閉じて、何もない草原を思い浮かべて

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

OK!

んー、気持ちのいい草原だわ

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラトプスが1匹・・・・・

トリケラトプスが2匹・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

まさかの恐竜!!

草原を優雅に歩いているわ

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラトプスが10匹・・・

トリケラトプスが20匹・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

「トリケラの群れ」が草原を闊歩している・・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが50匹・・・・・

村落・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

うわあ、トリケラの大群が、村を押しつぶした!!

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが100匹・・・200匹・・・政令指定都市・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

すごい、わずか100匹で大都市を制圧した!
これはどこだろう、横浜だろうか、神戸だろうか・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが1000匹・・・・トリケラが2000匹・・・

四国・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

うわあ、とうとう島を一つ滅ぼした!

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが1万・・・

自衛隊・・・2万・・3万・・

自衛隊撃破!

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

自衛隊頑張ったよ・・・

しかし、トリケラの増え方はそれ以上だったようだ・・・

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが10万・・・

本土・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

しょうがないよ

本土が落ちるのは時間の問題だったよ

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが100万・・・

台湾・・・

トリケラが1000万・・・

東南アジア・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

すごい、ちゃんと地政学を押さえた上で、進軍しているようだ

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが・・・1000万・・・ユーラシア・・・

5000万・・・

ジュピター

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

いともたやすく、地球を超えた・・・

<span class="fz-16px"><strong>女2</strong></span>
女2

トリケラが・・・1兆・・・・・メルデギシア系第一星雲

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

とうとうトリケラが、未知の宇宙を滅ぼし始めたわ・・・

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケラが・・・1京・・・・・平行イデア垂直世界線

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

トリケラがとうとう、時空という概念を飛び越え始めたわ

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

トリケルリア129ハデアGFDイン659スペカラプ

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

もはや、我々には理解不能だわ

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

・・・・・・・・・・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

あれ、どうしたの・・・・・

はっ!!

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

完全なる虚無に陥っている・・・

<strong><span class="fz-16px">女2</span></strong>
女2

・・・・・すやすや

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

虚無からの健やかな眠りへのスムーズな移行・・・

<strong><span class="fz-16px">女1</span></strong>
女1

・・・しかし、まるで赤子のような穏やかな顔だなあ

そして彼女は、戦いを終えた友に毛布をかけ、友の家を後にしたのだった・・・・・

<完>

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

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