<歴史>「鎌倉殿の13人」について

鎌倉殿の13人

とうとう今年度の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まりました。

三谷幸喜さんが大河を執筆するのは「新選組!」「真田丸」に続いてこれが3作目。

そして前作「真田丸」が軽快でありながらも、歴史ドラマの旨味を全く損なわずに楽しめる、最高のエンターテイメント作品だったので、ますます期待が高まります。


そして私は何を隠そう歴史大好き野郎、なおかつ鎌倉時代フェチなので、何年か前に、大河で鎌倉時代かつ北条義時をやるらしいと聞いたときは、心臓がポップコーンのように弾け、体中の血がキャラメルソースのように嬉しさで駆け巡ったのを覚えています(なんのこっちゃ)


さて、よく歴史が好きだというと聞かれるのが

「歴史上で好きな人物は誰?」

という質問です。


厳密に言うと、「政治力」「軍事力」「人物としての魅力」によりチョイスする人物は違うんですが、いろいろ考えたあげく、以下の3人の人物の名前を挙げることが多いです。

「源頼朝」
「徳川家康」
「大久保利通」


そして相手も歴史が好きな場合、たいていこの3人の名前を挙げた後は

「うわっ、嫌いな奴ばっかり」

みたいなリアクションをされます。


頼朝は、自身は鎌倉を動かず、兄弟たちを利用して戦に勝ったあげく、邪魔になったら処分した政治マシーン。

家康は、長生きの末に知恵と陰謀で漁夫の利を得た、棚ぼた将軍。

利通は、改革のために、友である西郷を切り捨てた冷血漢。



このようなイメージを持ってる人が一般に多いわけです。

どこかで上記3人のことについては個別に書きたいと思いますが、この3人の共通項としては、個人や人としての幸せよりも、時代や社会の変革に邁進することに殉じたという点にあるのかなと思います。


まあ、そんなわけで自分が好きな大河ドラマも自ずと、これらの人物が活躍した時代になるわけです。

そしてその中でも特に好きなのが

「翔ぶが如く」
「草燃える」

の2作です。


「飛ぶが如く」は西郷隆盛と大久保利通のW主役で、明治維新という大改革と、男同士の熱い友情を描いた傑作。(大久保役の鹿賀丈史さんの演技が最高!!)

「草燃える」は前半は源頼朝、後半はその妻、北条政子が主役で、鎌倉時代前半の陰謀と政治の季節を正面から描いたとてつもない作品です。

ただし「草燃える」は私が見ようとしたときはNHKに総集編しか残ってませんでした(現在は一般の人らからのテープ提供で、NHKの番組公開ライブラリーで全話みれるらしい)

なので総集編しか見てないのですが、それでも一時、図書館で鎌倉時代の本を読みふけり、執権北条家の情報集めを趣味にしていた私にとっては、総集編だろうが何だろうがこの時代をドラマで見れるということだけでめちゃくちゃ幸せだったのです。

それが今年は、1年間を通してしっかり鎌倉時代劇を楽しめ、なおかつそれを作るのが三谷幸喜さんなわけで、正直、盆と暮れとクリスマスと正月とゴールデンウィークの上に、焼肉と天ぷらと寿司とケーキがどっさり乗っかってるのごとき喜びなのです(野菜もニンニクも増し増し)


しかも北条義時を主役にするということは、幕府創設から承久の乱に至るまでの血と殺戮と陰謀の天使たちが乱舞する一大スペクタクルをほぼ全部見ることが出来るわけで、この題材を選んでくれた大河関係者の方々には感謝しかありません。


また、今後頼朝や北条家が巻き起こし、巻き込まれる陰謀や殺し合いは、初めてこの時代に触れる人にとってはかなりショッキングでしょうから、三谷さんがコメディタッチにすることで印象を柔らかくするという狙いもあるのかなあと個人的に思います。(まだ1話の段階ですが、1話は最高の出来だったと思う)


今は情けない、使いっ走りの義時が、頼朝や時政から権力や政治のノウハウを吸収し、巨大な権力者になっていく様を想像すると、今の段階で武者震いがします。

そして義時と同じくらい注目してるのが、義時の姉で、大演説で鎌倉幕府を救うことになる尼将軍政子です。

「草燃える」では岩下志麻さんが演じていて、これは最高以外の何物でもなかったですが、今作の小池栄子さんの目力も素晴らしく、気が強いけど、それだけでなく人を引き付け、好かれる政子という人物の感じにとても合っていると感じました。


今後も毎週ワクワクしながら、北条家のドラマを追っていきたいと思います!

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