最近は「夏帆」の考察ばかりを、全身全霊でやっている体を出してきたけども、当り前だが、私は自身の娯楽タイムを大量に取ってドーパミンをかばかば出している。
だからこそ考察のアップにここまで時間がかかったわけだけども、私は集中力も根性も無い、快楽アニマル野郎なので、もはや進化を諦めている淘汰されるべき個体なのだ←哀しいね
そんなわけで、私はここ1、2か月で大量の本を読み、かつ多くのゲームをプレイしている。人生最高である。
ゲームの事は別の機会に譲るとして、あまりに書評も読了ポストもあげていないので、今日はさすがに最近読んだ本を簡単に紹介していければと思っている。
まず最初に紹介するのは、めちゃくちゃ良かった本かつ、本サイトで考察及び書評をアップするであろうタイトルたちだ。
↓「地下鉄道」コルソン・ホワイトヘッド、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」フィリップ・K・ディック、「エンダーのゲーム」オーソン・スコット・カード

「地下鉄道」は、19世紀のアメリカで、黒人に対しての差別が激しい時代、南部の農園の奴隷である少女のコーラが、地下にある鉄道に乗り、自由を求め脱走する話だ。
話自体が重く、多くの人が死ぬのだけど、本作は何より、物語としての面白さが軸にあり、それがドライブになっているので、辛くはあるのだけど、ページをめくる手が止まらない。
そして物語が力強いからこそ、本作に宿るメッセージがダイレクトに心を揺さぶる、まさに必読の傑作だ。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」はブレード・ランナーの原作で有名。
実の所、ディックさんの作品は、かつて「ヴァリス」を読んで、神経的で病的な世界観はすさまじいと思ったものの、物語の面白さを感じられず、長年、忌避していたのだが、さすがにもう一作、代表作は読んどこうと思い、手に取った。
そしてその面白さに絶句。
本作は人間に紛れ暮らしているアンドロイドを狩る賞金稼ぎの準警官(?)が主人公で、そのアンドロイドとのバトルやドラマが繰り広げられる作品なのですが、キャラクターも好きだし、ディストピアの世界観もいい!
かつ物語もぐんぐんと進み、哲学的な問いを中心に置いており、エンタメと思索が高レベルに同居しているのだ。
本作を読み、他のディック作品を読み進めていこう、そう決意する位、素晴らしい作品でありました。
「エンダーのゲーム」はなんとなくタイトルだけは映画か何かで知っていたのだが、続編の「死者の代弁者」が超絶面白いと知り、ならば一作目を読もうと思い手に取った一作。
ところがどっこい、一作目から既にもとんでもない作品であった。
あらすじとしては、昆虫型異星人のバガーとの艦隊決戦の為、それと戦う人間を育てるバトルスクールにスカウトされたエンダー君の、苦悩の物語。
本作は確かにゲーム要素はあるものの、その本質は、規律・軍人もの。
バガーを倒す為とはいえ、肉体や精神を極限までエンダーくんが追い込まれる物語は、見ていて辛いですが、本作はその裏に人間や生物の集団が持つ、排除と囲い込みの欲求。守る為に殺す機械になるという矛盾への問いかけを秘めている。
そして現在、私は「死者の代弁者」を読んでいるのだけど、マジで震えるほど面白い!
エンダーと死者の代弁者を分けるのか、両方ともまとめて取り上げるのかは未定ですが、いずれ本サイトで書評か考察を上げたいです。
↓「東京異聞」小野不由美、「忘れられた巨人」カズオ・イシグロ

「東京異聞」は十二国記がとても良かったので、小野さんの他の作品を読んでみようと手に取った作品。
その感想としては、これこそまさに「東京が死んで僕が生まれた」なのでは!?というもの←メガテン3のキャッチフレーズやね
物語は維新直後の、東京における怪奇殺人の謎解きを元に進むのだけど、とにかく、とにかく最後まで読んで欲しい。今私はこれしか言いません。
「忘れられた巨人」は、日の名残り、私を離さないでに続く、私にとってのカズオ・イシグロ三作目。
私は本作を読んで過去二作と同じく衝撃を受ける。
一作も読んで無い頃の、イシグロさんのイメージは、忘却と悲哀をテーマに同じような作品を沢山書いているというイメージだったのですが、マジで、マジで、どの作品も全然内容が違うのだ。かつどれも違う角度の哀愁が心を抉ってきよる。
本作はアーサー王伝説の頃の、古代イギリスを舞台に、現実の様なファンタジーの様な世界観で、朧げに進んで行くのだが、私は今までこのような作品を読んだことがない。
あまりの独特な雰囲気に絶句し、それでいて忘れていく、忘れ去られていくものに対する視線は健在なのだ。
やっぱり人生においてカズオ・イシグロは体に入れといた方がいいでしょう。
本当なら、小説以外の、哲学書、シジェクやラカンの話も書こうと思ったのですが、割と長くなったので、それはまたの機会に回します♪

