<雑記>どこに幕府を開こうか

雑記

最近、もし現代日本で幕府を開くなら、どこに幕府を置こうかということを考えています。

ええ、そんなことをまるで考える必要が無いことは、重々分かっているのです。

現在のところ、一応は民主主義は盤石ですし、ちょんまげをぶら下げている人なんてのも、本格志向のコスプレ耽美派以外ではまるで見かけません。

そもそも私は清和源氏の血なんて一切引いていないし、別段、関東を支配しているわけでも、東の方向に攻め入ろうとしているわけでもありませんので、征夷大将軍なんてものとは縁もゆかりもありゃしやせん←雰囲気江戸っ子

しかし学説が続々と更新されている今となっては、そんなことどうでもいいことです。

徳川にしても、昔に新田の一族が流れ着いてこの地で徳川と名乗ったんだい! というあまりに信憑性にかける、なんちゃって源氏一族if(私は徳川家康を尊敬しています)

そんななんちゃってが許されるのであれば、私だって源氏の血を引いている可能性が万に一つ無いとは言い切れないですし、征夷大将軍と名乗っていけないはずがありません。

かの有名な銀河英雄伝説ではこんな名言があります。

「権力というのはいかに獲得したかではなく、いかに行使したかで正当性が判断される」

そんなわけで私が善政さえすれば万事オッケー。

ゆえに今から、現代日本における幕府候補地の選定会を開始しようと思います。

とりあえずどうぜ幕府を開くなら、誰もかつてやったことない「えっ、こんな場所なんて想像してなかったわ、独創的な人って素敵」とバーでお姉さんに言われるような場所を選びたい。

そうなると、やはり私が愛して止まない九州なんか最高でしょう。

場所的には北の小倉がいいでしょう。「小倉幕府」爆誕!

博多という繁華街とも絶妙な距離だし本州も目と鼻の先。

とにかく九州はお酒も美味しくてご飯も美味しい。観光スポットも盛り沢山と、いい部分しかありません。

焼酎ともつ煮と明太子と博多美人。それに囲まれたなら反抗的な大名だっていつの間にかにっこり。屋台を皆ではしごした日には、結束力も高まり、有事には「いざ小倉!」と馳せ参じてくれるに違いありません。

しかしそんな良いことづくめの小倉幕府にも明確な弱点があります。

そう地図上で日本半島の端っこであるということです。

今思えば、京都にある足利さんちの室町幕府だって、関東を制御するのに苦労しました。ていうか鎌倉公方をもっても制御出来ず、結果、関東はいち早く戦国時代に突入しちゃいましたから、制御に失敗したとも言えます。

そうなると我が陰キャが統治する小倉幕府が地方の制御なんて出来るわけがありません。

ぎりぎり四国や中国は近いので言う事を聞いてくれるかもしれませんが、京都所司代を置いても皆言うことを聞かないでしょうし、関東なんてやりたい放題でしょう。

それどころか東海、北陸、東北と一体、いくつの地方官を置かなくてはならないのかすらわかりませんし、そのどこでも「誰が明太子公方の言う事を聞くか」と乱暴狼藉がはびこるのは必定。

やはり小倉幕府には無理があるかもしれません。

こうなると当たり前すぎて詰まらないかもしれませんが、名古屋に幕府を置くのがいいでしょう。

名古屋は織田・豊臣・徳川という三英傑を生み出していますし、ひつまぶしも美味しい。

誰もまだ幕府を開いておらず初々しい魅力がありますし、海老フライも美味しい。

立地的にも日本の真ん中ですし、小倉トーストも美味しいです。

ここに名古屋幕府が爆誕しました!

しかし不安になることがただ一つあります。

それは名古屋のあの、異常なくらいに広い道路幅です。一度行けば分かりますがあの幅はやりすぎです。クラウドさんもあの幅を見たら両手を上げ「やれやれだぜ」とひとりごちるに決まってます。

あんな道路幅では、敵対勢力が簡単に名古屋城に侵入出来てしまいます。まじで守備力ゼロ。危機感ガバガバ。キックバックし放題。

私は目を閉じれば簡単に想像出来ます。

毘沙門天の旗を背負った上杉謙信と、風林火山のTシャツを着た武田信玄が、赤備えのスポーツカーに並んで乗り込んで、名古屋城に攻め込んでくるのを。

こうなってくると、名古屋で幕府を開くのは時代を先取りし過ぎた感じは、辛いけど否めません。離れがたいですが名古屋は運命の人じゃないと諦めるしかなさそうです。

こっちが立てばあっちが立たず。人生とは難儀であり、そして複雑で幾重にも重なったパズルを解くようなものですなあ。

(年末になると、頭の中がぽわぽわしてくるのはなんでなんだろうか だろうか だろうか だろうか)

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

かえる文学をフォローする
全記事雑記
シェアする
かえる文学をフォローする
タイトルとURLをコピーしました