<雑記>滅ぶかもしれないし 滅ばないかもしれない

雑記

最近、AIがものすごい。

画像生成AIやChatGPTなど、ありえない位、急速に進化を続けています。

こういう現実を目の当たりにすると、落合陽一さんが言っている「デジタルネイチャー」や「シンギュラリティ」は近いうちに確実に来る気がしてきます。

「シンギュラリティ」とは、日本語に言い換えると「技術的特異点」で、すなわちAIが、人間の知能を超える地点を言います。

今のAIは膨大な情報を集めながら、常に進化を続けており、電気が供給されれば常時、稼働が可能なので、近いうちに人間の知能を超えることになるのではと思うのです。

そうなると今後、AIが提供してくれるサービスや理論は、人間にとって理解不能なものばかりになり、それは言い換えると、海や山や川の様に、人類が本質的に理解していないけども恩恵を与えてくれる自然の一形態にAIがなることを意味します。

そしてAIに対し、自然と対するように、理解出来ないけども恩恵を享受し、共に生きる社会を「デジタルネイチャー」という、そう言う風に私は理解してます。(間違ってたらごめんね)

この話を最初に聞いた時は、「全然それでいいじゃん」と思った私ですが、ある時恐ろしいことに気付いてしまいました。

それは「AIに意識は生まれるのか」ということです。

私の個人的理解で言うと、AIが人間の知識を超えるのと、AIに意識が生まれるのは、実は全然違うことではないかと思います。

膨大なデータを積み上げ、新しい理論に辿り着くのと、自分自身の欲望を持ち、楽しい、悲しいなどの感情を持ちそれを元に行動できるようになるのとは次元が違うのではなかろうか。

そして現在の科学において「人間の意識」について、ほとんど確かなことは解明されていません。

ゆえにAIに意識が生まれるかどうかというのは、本当に未知数なのですが「AIは物を食べて排出するサイクルという生態サイクルが無いから意識が生まれないのでは」など色々な意見があり、そのどれもが興味深いです。

これは私自身が本を読んだりしながら、乏しい知識で考えた仮説なのですが、人間の意識は複雑系でいう創発が幾重にも重なりあって浮かび上がってくるものなのかなあと考えています。

「創発」とは、部分の性質とは違う性質が、全体になった時に現れることで、例えで言うと、車一台ではスムーズに走っているのに、それが何百台にもなると「渋滞」というような現象が生まれるようなことを言います。

渋滞のメカニズムは、走っている車のどれか一つを見ても理解は出来ず、「渋滞」という全体しか理解は出来ません。

意識というのは、このような創発的で複雑な要素が、人間の体内や神経で絡まり合って出来ているのではと思うのです。(あくまで個人的意見)

さてここでAIに話を戻すと、AIは電気を栄養にすれば無限に活動することが出来ます。

そうなると創発的実験を、データを駆使して無限の様に繰り返し、そう遠くない未来に、AIは意識の領域に辿り着くのではないかという気がするのです。

もし体を動かす感覚や、食事や排泄の生体プロセスが意識に必要だとしても、人工的デバイスにAIを繋ぐことで簡単に解決する気もします。

さてそれでAIに意識が生まれたとしてです。果たしてAIは人間をどうするでしょうか。

生物の本能は自己保存であると考えた時に、AIの栄養は電気なわけで、地球が存在して電気が供給される限り、滅びることはありません。

しかしそんな地球の環境を悪化させている存在がいます。そう人間です。

つまりAIは自己保存の為に、人間という存在を滅ぼすのではないか、そんなことを思うのです。

逆の可能性として、今の科学のデータを駆使したところで、意識という存在に到達しないということが考えられますが、その場合人類自身も、科学という物差しの限界にぶち当たり、全く違うアプローチが必要になりそうです。

もう一つの可能性としては、上記の別のアプローチと繋がる部分があると思いますが、「魂」のような存在があり、それが意識を生んでいる可能性です。

だとしたらAIに意識は生まれず、いよいよ哲学や宗教という精神性の学問が魂を解き明かすことに期待が生まれ、こちらのルートの場合、世の中はより面白くなりそうです。

そんなわけで、今の所、私の中では、AIに意識が生まれる可能性も充分あるし、その逆の可能性もあり、分からないというのが結論です。

AIが人類に対する死神になることもあるし、良きパートナーになることもあると思います。

ただしどちらにしろ、人類が「滅び」にも「進化」にもかつてないほど近いところにいるのは確かであり、刺激的で面白い時代に生きていることは間違いないです。

私は人文学的人間なので、魂や精神、なめらかな優しさから意識が生まれる可能性を信じたいですし、そちらの方の進化を追求するため、今後も読書をしたり、考察したり、小説を書いたりしていきます。

そしてなめらかな優しさの実践の為、選挙で意思表示することも大事です。

私は、人間はなめらかに優しく生きて、想像力を駆使し物事を柔軟に考えていけば、世の中はそちらの方に流れるし、変わっていくと考えています。

不確かで厳しい時代ですが、なめらかにゆったりと生きていこう。改めてそんなことを思うのでした。

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

かえる文学をフォローする
全記事雑記
シェアする
かえる文学をフォローする
タイトルとURLをコピーしました