<雑記>いよいよ読み始めた

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Twitterにも書いたけど、本日発売の、村上春樹さんの新作「街とその不確かな壁」を読み始めました。

私はこんなサイトをやってる位ですから、本を読むのは好きなのですが、特に最近は古典作品を読むことが多いので、実は発売日に本を買うのが初めてで、何だかドキドキして書店がオープンすると同時に、ダッシュで店に入り、慌てて購入しました←何だかとても楽しかった

そんなわけで、今、まさに最新作を読んでいる最中なのですが、この段階でけっこう驚いています。

私は、村上春樹さんの作品は、長編は全て読んでいるのですが、ドライブマイカーの原作が収録されている「女のいない男たち」など、短編作品は読んでいないものもあります。

そんなわけで、私の村上春樹さんの最新作は「騎士団長殺し」で止まっているわけですが、「騎士団長殺し」では、いつもの集合的無意識の世界観に加え、中年の夫婦というテーマが軸になっており、年齢を重ねて村上さんが、直面したり感じたりした新な価値観に触れられて、とても新鮮で、面白く読ませていただいたのを覚えています。

なので本作も、また年齢を重ね、もう少し上の年齢のテーマが来るのかと思いきや、非常に原点回帰的で普遍的な読み心地の作品でした(今のところ)

というか調べてみると本作は、過去に村上さんが「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」へと発展する中編として、1980年に掲載されたものから、読点を抜いたものらしく、読んでいてめちゃくちゃ似てると思ったのが、ようやく腑に落ちました。

そんなわけで、今の私は、ペルソナ4とドストエフスキーから、ペルソナ4と村上春樹の二刀流に、余暇の武器が変化したわけです。

そして偶然なのか何なのか、まじでペルソナと村上春樹作品はリンクしてる気がします。

今、私はペルソナ4で、「虚ろの森」というダンジョンを攻略しているのですが、これはまさに集合的無意識そのもの。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の、街であったり「海辺のカフカ」の森の中と、もうほとんど同じ構図だと思います。

そういう意味でいえば、心の深い部分に潜りそれを救うという意味でいえば、本質的な部分でも非常に共通点があります。

即物的で簡単に癒してくれる作品が求められる日本において、深い心理的洞察により救いを表現してる作品が、少なからずあることが、まだギリギリ日本の最後の一線になっているとつくづく思います。

こういう作品があるうちは、前例踏襲や形式主義という硬直したモノに、まだ飲み込まれることはない、そんなことを思うのです。

てなわけで、当分、私はペルソナと村上春樹生活をエンジョイします♪

「街とその不確かな壁」は、近いうちに考察を上げると思います。

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

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