<雑記>美味しそうなモノ

雑記

私が常々、自分を卑しい人間だと思うのは、食欲においてです。

ラーメンを食べたいと思ったら、ラーメンを食べに行き、寿司を食べたいと思ったら寿司を食べに行く←価格や場所は問わない

そして、基本的に食べ過ぎて後悔すると分かっていながらも、食べ放題を選びがち。

そんな私の食欲は、拡大解釈されていき、もはや日常生活のあらゆる場面に展開されています。

そう、私はゲームをしていたり、観光の為にどこかへ行く時、食べ物ではないモノを見て

「これ美味しそうだな」

そう思うことが多々あるのです。

よく水族館とかに行って、魚美味しそうだなと思うのがあるあるでしょうが、そんなのは序の口、朝飯前で、水族館に行くと、私の脳内では割烹着の大将が全ての魚をさばき、寿司を握る準備をはじめる始末。

そんな私が長年美味しそうだなと思ってるのが、「ライトセーバー」です。

これは皆さんご存じのスター・ウォーズにおいて、ジェダイがシスと戦う武器として大活躍する有名なヤツです。

剣の刃が何か蛍光灯みたいになっており、色が紫や青・緑にキャラごと光ります。

うん、アイスキャンディーにしか見えないよね。

青はサイダー味、緑はマスカット味、紫は観光地限定の紫芋味。

そんなことを考えていると、映画のシーンとは無関係に涎が口の中を覆います。

そして私は、宇宙の帰趨を占う戦いにおいて、個人レベルの卑しい食欲に支配されていることを絶望するのです。

ドラクエで言えば、スライムなんて水饅頭にしかみえません。

ブチスライムなんて、完全にプリンに黒ゴマ。

ホイミスライムは、モンブラン+水饅頭。

スライムベホマズンはずんだ餅です←仙台に大量出没しそうだね

主人公がレベルを上げて魔王と戦おうと言う時に、私はスイーツパラダイスにいる女子の気分になっているのです←これは全然違うね

そう考えると、もし日本発のネコ型ロボの彼が、ポケットから「ライトを当てたら当てたものを食べれるようになるライト」なるものを出したとしましょう(以下、タベレルライトとして統一)

私は、もう一日中、タベレルライトを持ち、街を探索し、公共インフラを虫食いのごとく、食い荒らす自信があります。

そんな私を見て、かのドラ氏はお説教をする為、路地裏に私を呼び出します。

「だめじゃないか、○○太くん」

「はっ、何が?」

「そんなに闇雲に食欲のまま、街を食い荒らしたら、それはただの獣だよ。人間というのは理性により欲望を自重する生き物なんだ」

「うるさい、ネコ型ロボだなあ」

「そんな風に言うなら、ライトを返してもらうよ」

「ねえ、実は僕が一番食べたかったものを知ってるかい」

「何?」

「それはねえ、君だよ!!!」

「きゃあああああああああ」

そうなのです。私は子供の頃から、ずっとどこかでドラえもんって美味しそうだなってマジで思っていたのです。

白状しますが、ザ・ドラえもんズを私はマカロンの詰め合わせだと思い、脳内で色んな味の彼らを少しずつかじっていました。

そう私は、食欲があらゆることと同時に並列する、あまりに愚かで哀れな人間なのです。

いつか欲望を律することが出来る人間になることを夢見て、文章を終えます。

(そんな私は今、ステーキを浴びるほど胃に詰め込みたいと考えています。人生は難儀かな)

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

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