瞬間循環-１３

＜弟＞

　翌日、僕がリビングに行くと姉はもう起きていた。
　特に変わった様子もなく、もくもくとトーストをかじっている。
　僕も隣に座る、同じくトーストをかじる。
　そして姉は普段通り玄関を出ていった。

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　数日経っても、特に姉に変化はない。
　ようやく穏やかな日常が帰ってきたみたいだ。
　僕の姉の奇行に対する警戒心も徐々に薄れていき、そしていつの間にか忘れていった。