「植物スカウター」なるものが欲しい!
今痛切にそう思っています。
私は今、ブログをやりつつ小説も書いているのですが、作品内で風景を描写するときに感じるのが圧倒的な植物への知識不足なのです。
最近の小説だと、あまりに詳しい固有名詞は敬遠されがちなイメージですが、明治以降の文豪たちの小説を読むと、景色の風光明媚な描写の中に、植物の固有名詞がどしどし出てきます。
そしてそういう美しい文を読むたびに、分からないもどかしさと悔しさに震え、そのたびに植物の知識を深める決意を固めることになるのです。
しかしその決意の固まり方が緩いことこの上ないのが私という人間で、その緩さと言ったら焼く前のホットケーキのトロトロの生地並み。
根本的に怠惰かつ、7つの大罪の全ての要素を持ち合わせている類まれなるグウタラ野郎なのです。
図書館で植物の本を借りるというアクションを起こすどころか、道できれいな花を見かけても調べることすら先送りする始末。
そしてベッドでお腹を抱して横になってるときに、ふと今日見た花のことを思い出し、調べようにもディティ―ルを忘れている、そんな日々の繰り返しなのです。
今、写真とか画像を認識して調べるアプリがあるみたいですが、多分ある程度近づいて大きく写さないとダメとかいろいろありそうですし、かつiPhoneで植物のことを調べる場合、植物の老後である、果実を冠するアップル製品で植物を撮ることは禁じ手でしょう(自分で書いていてさっぱり意味不明)
そこで私が提案したいのが「植物スカウター」
そもそもスカウターとは、漫画のドラゴンボールに出てくる装置で、片耳に着けて、片目だけを覆うゴーグルみたいな形状の物で、物語中では相手がどのくらい強いかを数値化してレンズ部分に表示してくれます。
私が考える植物スカウターとは、草や花を見るだけで、名前、情報、花言葉をレンズに表示してくれる装置で、わざわざスマホを出す必要も、花を映す必要もありません。
もしこんな製品が出来たら、間違いなくオールシーズンで、長野の日本アルプスの山々を寝袋一つで駆け巡ることになってしまいます。
しかし、ここで気になるのがスカウターの充電方法です。
片目ゴークルのようなフォルムに、かなり高性能な機能が詰め込まれる訳ですから、私が思うに連続使用時間は5時間程度でしょう。
日常での使用の場合、コンセントからUSBケーブルで耳の部分に繋いで充電すれば良さそうな気がしますが、山にはコンセントはありません。
こうなるとかなりの容量のモバイルバッテリーを複数持っていく必要がありそうです。
一番理想なのは少しかっこ悪いですが、耳の部分の横にソーラーパネルを付けて太陽光充電システムを搭載することです。
これが成功すれば、地球環境に配慮しSDGsに添った、持続可能なスカウターの完成です。
ここまで考えてみてふと思いました。
間違いない・・・
間違いなく「植物スカウター」はスカウターの本場、ドラゴンボールの世界でも通用する!!
例えば、こっそりとサイヤ人たちやフリーザ軍のスカウターを植物スカウターに変えたとします。
まず、戦闘民族の血を危険視されてフリーザに滅ぼされたサイヤ人ですが、植物スカウターを付けて
ロベリア
春から初夏に鮮やかな青紫色の小花が蝶のように咲き乱れる
花言葉は「いつも可愛らしい」
というような情報を四六時中見ることになったとします。
おそらく自然と、体育会系のノリは文化系に変わり、血の気の多い戦闘集団から、自然の景色の情緒を切り取る俳諧集団に変貌を遂げることになるでしょう。
そうなったら惑星ベジータなんかから、さっさと引っ越し、おそらく京都の嵐山や河原町あたりでのんびり暮らすんじゃないでしょうか。
また、悪役の象徴のようなフリーザ様でさえ
デイジー
花の色は赤・白・ピンクがあり、黄色い管状花とのコントラストが美しい
花言葉は「純潔」
のようなことをずっと見続けていたら
「いくら惑星を征服したところで、茶室にある一輪の花の情緒には届かないのだなあ」
とわびさびの感覚に打たれ、戦意を喪失。
第4形態から、第2形態くらいに自然と戻ってしまうでしょう。
これで世界には平和が訪れます。
これからは科学と自然と風流の調和が、世界に平和をもたらす可能性がある・・・
いや、そんな時代がきっとくる!!
私はそう信じています(またしてもこんな終わり方・・・)