<雑記>室町エッセンス

雑記

最近、室町時代の本や、足利尊氏の本を読むことにはまっています。

かつてブログ内で源頼朝、徳川家康、大久保利通が好きだと言ったのですが、彼らは所謂淡々と時代に必要なものを見据え実行していったという点が好きで、どちらかというと尊敬とかすごいという念が強いです。

しかし、人間的に圧倒的に面白いのは、足利尊氏です。

関東の北条と表面上は上手くやりつつもギスギスした関係で、関東に嫌気がさしているときに、京都に行き、京都に憧れちゃったり。(そして幕府も京都に開いちゃう)

後醍醐天皇に反旗を翻して幕府を作ったのに、ずっと後醍醐天皇が好きだったり。

すぐ嫌になって引きこもるのに、戦に出たらめちゃくちゃ強かったりする躁鬱気質だったり。

弟を信頼して幕府の実権をほとんど渡し、任せていたのに、とんとん拍子で流れるように争うようになったり。

その弟に戦で負けたのに、京都での弟と部下たちとの対面で、我こそ将軍!みたいな態度でどうどうとふるまったり・・・


などなど、歴史上まれにみる圧倒的に人間として面白い方なのです。



そしてなぜ私が足利尊氏が好きなのかというと、上記の点にめちゃくちゃ自分と共通点があるからです。


私は神奈川に在住していますが、ずっと関東にいるのと、積み重なったトラウマがあり過ぎて関東が嫌で、京都に住みたいと常々思っています。(3日に1回は京都のことを考える)


また普段、さぼりがちなくせに、何かスイッチが入ると異常なくらい熱中し、そしてその反動でエネルギーが切れて動けなくなります。(それはまるで電池が切れたロボットのよう)


また小さいこと些細な事で気分が10分単位で行ったり来たりする、躁鬱体質なのもシンパシーを感じます。(生きたい、死にたいの繰り返しのメリーゴーラウンド)



そんなこんなで、私は足利尊氏を失礼ながらも、昔から自分の分身みたいな感じで見ているのです。


尊氏が、鎌倉に幕府を開いた方がいいのに、京都で幕府を開くことにしたのも、単純に京都が好きだったからだけなのではないかと私は思います(なぜなら私も好きという理由だけで京都に幕府を置くと思うから笑)

とまあ、そんな尊氏が切り開いた室町時代は、彼の精神が象徴しているのでしょうか、はちゃめちゃな時代です。

ぐちゃぐちゃに争いを繰り返し、京都は奪ったり奪われたりを何度も繰り返します。

しかし、そんな室町のプレイヤー達を見ていると、なんだかめちゃくちゃ楽しそうなのです。

「ルールなんて知ったことか、俺は俺で楽しいことをやるぜ」

こんな精神を持った人たちが跋扈し、好きかってやりつつ、一方で京都の絢爛な文化の華やかさも感じる賑やかでカオスな時代、それが室町時代のイメージです。


そして私は、現代は今後、室町時代みたいになっていくと思います。

治安の悪化、格差の拡大、無能な政府、物価の値上げ、貞操意識の低下・・・

世の中は混沌の中へとどんどん突き進んでいくでしょう。


しかし、そんな時代だからこそ、室町時代の精神エッセンスである

「俺が時代の酸いも甘いも楽しんでやるぜ」

というパワーを注入して生きていこうと思います。

混沌に飲まれずに、混沌の中を積極的に踊ってやるぜ!!

これが今年の私のモットーです。


自分が好きなもの、ときめきを信じ、そして型にはまらずに爆発力を持って人生を爆進していきましょう♪

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

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