<雑記>ガチってしまった万博一日の動き

雑記

6月17日の夜。

私は横浜駅の深夜バスで大阪に向かう。4列の方が圧倒的に安いが、もはやそんなに若くはなく、そして睡眠という競技が苦手な私は3列のバスで行く。ちな5100円である。

万博に行くと決めたのは、1ヵ月前なので、2ヵ月前抽選は不参加。ゆえに7日前抽選から参加し、そこで何とかオランダ館をゲット。

3日前抽選は夜に神経がピリピリするのが嫌なので不参加。ゆえにオランダ館のみを片手に持ち万博に参加することになる。(以下、パビリオンだったり○○館だったり気分で使い分けており統一はしてません、適当で申し訳ない)

18日朝、大阪に着いた私は梅田や難波でトンテキやたこ焼きを食べ、お気に入りのカフェに行ったりして過ごす。そう決戦は19日木曜日。今日はリラックスかつ大阪を楽しむ事に全力を傾ける。

既に神奈川に居る段階で、万博会場のマップとQRコードは印刷済みだ。

ゆえにのんびり大阪を楽しみ、サウナ付きのカプセルホテルで眠りに着く。

さて、いよいよ19日の朝である。

カプセルホテルに連泊なので、ロッカーにほとんどの荷物を預け、リュックに財布と文庫本、印刷物、日よけ道具のみで心斎橋駅に向かう。

本町で乗り換え、そして夢洲に着く。

その時間なんと7時20分。

そう私は周りに

「まあ、大屋根リングをぱっと見てのんびりしてくるよ」

と大人な余裕ムーブをかましたくせに、色んな人の動画を見ていたらいてもたってもいられなくなり、まさかの1時間半前着。自分に自分でドン引きである。

さて夢洲に着いた私はすぐに現実を思い知らされる。

「朝早いのにめっちゃ人いるー」

そう既に電車の時から、それなりに人がいることにも気づいていたし、その人達のほとんどが夢洲で下りた事も気付いてはいた。

しかし

「とはいってもそんなに人はおらんだろ。7時半前ぜよ」

そう思っていた私だが、東ゲート前には既に多くの人がわいわいがやがや、もはやこれが7時半前の光景とは思えない。

仕方なく私はその最後尾に並ぶ。

ここからが私との万博の戦いのスタートだ。

現在は7時半。会場は9時。つまり後、1時間半この日差しの中で待たなくてはならないのだ。

私の勘で恐らく最初のこの待ち時間が一番の山場だと感じ、私はタオルを存分に濡らし、帽子を被り、装備を整え、地面に座り、暇つぶし用に準備してきたガルシア=マルケスの「族長の秋」を優雅に開く。

なぜ族長の秋をチョイスしたかは自明の理だ。知的にかっこよくみられる為である。

国際的なイベントに南米のマジックリアリズムの小説を読んで優雅に開場を待つ私の顕現←会場1時間半前の段階で優雅ではない

しかし本を開いてみてびっくり、熱くてまったく頭に入ってこない←そりゃそう

そんなわけで本を開いたり閉じたり、タオルで頭を濡らしたりを繰り返し時間を潰す。しかしである普段こういうイベントで待つという行為をしたことが無い為か、そこはかとなく楽しいのだ。

さらに前にいる老紳士の日傘が私を日光から守り、そして並んでいるところにホース状の風を送る機械もあり、そこまで辛くない。

そんなこんなしているうちに8時10分くらいになる。ここで列が動き始める。そして8時半くらいだったろうか(記憶が曖昧)、東ゲートの前に横一列で入場待ちの人が並ぶ。

そしてここで奇跡が起こる。

横に人が広がった為、なんと私は最前列から4列目くらいの位置にジャンプアップしたのだ←他のお客さんも同様、ゆえに奇跡でも何でもない

そしてあれよこれよという間に、あっという間に荷物検査。

笑ったのは、私の前に荷物検査を終えたガチプロの人たちが、全速力で猛ダッシュしていたことだ。こんだけ待って、すぐに猛ダッシュ出来るパワーはすごすぎである。彼らはどこに向かったのであろうか。

さてそんなガチプロを尻目に私も無事入場。

その時間8時58分。まさかの2分前入場である。

私はそのままとりあえずフランス館へ向かう。すると入り口のお姉さんが軽やかに「待ち時間ゼロでーす」と宣言。実に幸先のいいスタートだ。

私は迷わずフランス館に入る。

フランス館に入りつつ、私はスマホで当日登録に挑戦。どのくらいでいけるかなあと更新し続けていたら割とすぐに当日登録の画面に行けた印象。

そこで私は午後のイタリア館を狙う。あれ〇がそれなりにあるかも。

しかしそんなに世の中が甘くないことは、学生時代に嫌というほど思い知らされてきた。私はまあダメ元のつもりで、イタリア館のボタンを繰り返し押す。

そして三回目の時。

「当日予約が完了しました」

私は唖然とした。なんとあのバズり散らかしているイタリア館の予約が取れてしまったのだ。それも大人気のフランス館の入り口付近で。

「勝った」

その瞬間、私はそう確信した。ここから私の海外パビリオンガチ周りストーリーが幕を開けることになる。

それではここから、大まかな時系列と回ったパビリオンの簡単なコメントをしていきます。(以下の感想は、主観偏見マシマシな個人の意見です。そしてその国のパビリオンの出し物に関する感想なので、その国の好き嫌いは一切関係ありません。また3か月前の記憶をメモを見ながら思い出しつつ書いてる為、事実関係が間違ってることもあるかもしれません。あしからず)

最初に入って、イタリア館も予約出来た為、非常に上機嫌で回った。

基本的に展示系が多く、安易な映像に逃げていないのが良い。総じて現代アートの美術館のような印象。

良かったのは真っ白な出雲大社のミニチュアやパリのエッフェル塔など、日仏の建造物が、白いしめ縄で繋がる展示。

日本の事を愛してくれてるのが伝わってくる感じがして胸熱。

天井まで上るナツメヤシの柱がとにかく壮観。

基本的にはそれだけだけど、すぐに入れるし、インパクトはあるので〇。

建物の外観が幾重もの紐で覆われていて思わず入館。

しかしピークは建物の外観。中は確か映像系が多かったような・・・

とにもかくにも記憶に残っていないので、それほどでもなかった模様。

中世ヨーロッパ史のメインプレイヤーという事で、期待して入館。

一番最初のハプスブルク家のシャンデリアと、高価なピアノに期待が爆上がりするが、その後の印象が抜け落ちている。つまりそういうことである。

①から④まで近いエリアのパビリオンに待ち時間なしで入館出来ているので、ここらで少し待ってもいいから、行きたいとこに行こうと、推し国であるドイツに向かう。

ドイツパビリオンは循環経済や都市の展示で、パビリオン自体の外観も木の輪になっている。

最初に言うが今回の万博で一番本気でメッセージを伝えようとしていたのがドイツパビリオンだった。

入り口でサーキュラちゃんという、カービーみたいな人形をもらい、その頭部をパビリオンの展示にかざすと、サーキュラちゃんから説明の音声が流れてくる仕様。(サーキュラちゃんのデザイン可愛い)

しかしこの説明だが、もし全てを聞いていたら、軽く1時間以上超えるのではないかの量であり、そしてそのどれもが濃いのだ。

本来なら私は全ての説明を聞きたかったのだが、一日に沢山パビリオンを回りたいという欲望もあり、ところどころ興味のある場所を聞くというスタイルで回ることに。

しかしそれでもドイツが目指す新しい循環型の都市のデザインは斬新で、目的意識も明確で、何より面白いなと感じた。

魚の餌が野菜にそれが動物に、というような食料循環のゲームなどエンタメ性を感じさせるような工夫をこらしており、この万博で一番、未来の可能性を提示しているパビリオンだなと感じた。

その意味でドイツの観光地や名産的な、博覧会的な要素は薄いけど、環境や循環に対する本気度が伝わったので、それだけでオッケーである。ドイツはガチだ。

たまたま通りかかったら空いていたので入ったパビリオン。

入り口に巨大な赤い球体と月が合わさったモニュメントが存在感があり、かなり期待大。イメージで言うと夢幻三剣士の赤い月の様な感じ。

その期待を抱え中へ進んでいくと・・・

すぐにお土産屋である。以上。

正直かなり笑った。

私は基本的に笑わせられたら負けだと思っているので、これは私の負けである。

ただし夜に通りかかった時に、トルコパビリオンに並んでいる列を見た時には、気の毒に思った。

白い壁が乱立する迷路のようになっていて、進んでいるだけで、とても楽しい。

お金がある国だけあり、展示にも力が入っていて、近未来的な都市建造物などを見て、一度サウジアラビアに行きたいなと思わせてくれた。

笑ったのはサウジアラビアの書道の大家みたいな人が書いた文字の展示で、お客さんが

「これは筆で書いたんですか」

という問いかけに対し、サウジアラビアパビリオンのお姉さんが

「いいえ、マーカーです」

と即答していたことだ。非常に素直で好感が持てた。

なだらかな階段を上がり水色の建物がそびえる外観。スケール感があってワクワク。

中に入ると海洋国だけあり、深海をモチーフにした水族館のような感じ、展示も雰囲気が〇。

このまま深海ムードで進むのかと思いきや、次のフロアはまさかのオレンジ全開。ハローオレンジサンシャイン。

やりすぎな落差の中、陽気なポストカードが沢山張られていたり、スペインのお祭りの映像が流れていたりと、なんだか楽しい。

ある意味で一番ギャップをうまく使っているパビリオンだった。

入り口に乱立する水路の中を回転する何体もの女神像。

これは入るっきゃないと入場。

しかしなんとなく予想して通り、ピークは入り口の女神像。中はかなりコンパクトな展示。

しかし不満足かと言えばそうでもなく、出口付近に飾られていた銀の王冠や、アゼルバイジャンの衣装、それにジャコメッティ風のスポーツをテーマにした彫刻など、興味があるものが沢山あった。

アゼルバイジャン興味出てきたぞう。

そんなこんなで11時くらいになっていたので、西ゲートの方に行き、めちゃくちゃ空いていたカレーの店に入り、涼みながら食べる。1000円くらいで味は普通。

通りかかった土産屋にとんでもない行列が出来てて絶句。お土産を得る為に炎天下に並ぶパワーに尊敬←私はお土産に時間もパワーも割けないタイプ

このままのんびりと、ミャクミャクの写真を撮ったり、大屋根リングを登ったりする。リングの上の景色は壮大だった。

そのままコモンズのD館に行く。

並ばないし、色々な国の特産物、奇妙なものが並んでいるのでかなり楽しい。カメルーンの仮面や、モンゴルの皇帝のやりすぎな帽子、ゾイドみたいな恐竜の置物など、多分子供も楽しいと思われる。

午後になり人が増えてきて、どのパビリオンも行列になる中、待ち時間ゼロで入場。

中はコンパクトながら、アンコールワットの大きいミニチュア(言葉がややこしい)、稲作オーラを感じれるエリア、カンボジアの工芸など、見所アリ。

基本的に混んでいないのでおすすめかも。

私の推し国の一つである英国が気になり、パビリオン前をチラ見。

しかしどうやら受付を停止しているらしく、入り口のお姉さんにいつ頃開くのかを聞くと。

「今開きます」

とのこと。そんなわけで私はほぼ待ち時間ゼロで英国パビリオンに入れてしまった。ここで今日の私は来ていると改めて実感。

さて肝心のパビリオンは映像でのツアー形式。

薄れつつある記憶から思い出すに、確かメイちゃんという少女(名前違うかも)のパパがイギリスから日本に出張から帰ってくるという体の中で、イギリスや日本の様々な問題への取り組みを語っていくというスタイルだったと思う←何もかも曖昧

とりあえずまず思ったのは、メイちゃんやパパがごりごりなAIフェイスだった事だ。まずここで私はちょっと笑ってしまった。

そして案内キャラとしてブロックに手が生えたようなゆるキャラがいるのだが、彼がやたら「小さな発明や発想が大きく世界を動かす」的な言葉を連呼する。

内容は基本的に映像ツアーなのだが、途中にゲームとかがあったり、退屈しないような仕掛けもある感じだ。

しかし正直に言おう。

私はこの展示を、「中身が無い自己啓発本みたいだなー」

そう思ってしまった。

新しい提案や具体的な小さな発明が社会を変える映像があるにはあるのだが、特に驚くような事もなく、ドイツ館と比べると、なんだか表面だけをさらりと紹介したような感じと言えばいいのだろうか。

ただしスタッフの人達は大学のサークルみたいに和気あいあいとしていて、とても良かった。なんか仲良さそう。

英国館を出た後は、当日予約したイタリア館の時間までコモンズBを回る。

コモンズDで書いた事と被るので詳細は割愛するけども、マジで万博はコモンズを回るだけで充分楽しいのでは、そんなことを思う。

さて待望のイタリア館だが、まず案内のスタッフさんに疲れが見え、お客さんへの案内が雑だ笑

多分沢山のお客さんがいるからいっぱいいっぱいなのだろうが、事前予約の人で5分前にQRコードを見せに来た人に「ウチは過ぎても大丈夫なんで」と接客が荒いラーメン店の店主みたいに言うのはやめた方がいいと思う。それを言われた人を見て、かわいそうで私の心は痛んだ。

さて、そんなことがありつつイタリア館の中へ。

最初の、映像が割れてパビリオンの入り口が開く演出は胸熱だ。

しかしである。驚くことなかれ、私にとってはなんとここがピークだったのだ。

もちろん中にはアトラス像、復活したキリスト、カラヴァッジョ、ダヴィンチの手記など、西洋の歴史好きなら、歓喜するものがあるのは事実だ。ゆえにこれはパビリオンというより私自身の問題の可能性が高い(スタッフさんの態度が尾を引いてたのもあるね)

さてまず第一に、どれも日本語の説明がない。確かQRコードで読み取ると説明が出てくる感じだったと思うのだが、基本的にスマホを出来る限り付けないようにしている私にとって、ほとんど説明なしで回ることになった←私の行き過ぎたデジタルデトックスが悪い定期

さてそれではメインの歴史ある展示たちだが、確かに存在感はすごい。しかし多分その時の私の気分や審美眼の無さもあると思うのだが、「映像で見たのと大して変わらんのでは」

そんな思いが率直によぎる。

誤解せずに言わせてもらえば、私は「旅行とか世界遺産なんて写真で見ればよくない」という言説を最も忌み嫌うタイプの人間である。

事実、グーグルマップや写真でしっかり確認した町だって、実際行ってみたらほとんどが驚くほど印象が違うことがほとんどだ。

しかしである。イタリア館に対してはそんな思いが最後まで離れなかった。

そしてそんな感じのままパビリオンは終わり、「もう終わりか」

そんなことを思ってしまった。

私はここで考えた。正直、予約で大して苦労せずに入れたのだから私は全然いい。むしろ歴史的な美術品を見られたのだからタイパ的にも最高だ。

しかし私は入り口で恐らく既に2時間くらい並び、その後も同じくらい並ぶであろう、親子連れを見ている。6月とはいえ外は熱く、1時間でもかなり体力は削られるはずだ。

もし自分がその人たちだったとしたら、正直イタリア館の事をどう思うだろうか。無理矢理自分を納得させて良かったことにするのだろうか。

そんなわけで、多いに主観的だし、別段イタリア館を否定するわけではないのだが、あくまで個人の見解として、私は4時間並ぶなら、いや2時間以上並ぶならイタリア館に行く必要はないと思う。

貴重な万博の1日を一つのパビリオンに費やすなら、簡単に入れるパビリオンやコモンズを回った方がいい。正直な話、私はイタリア館よりも直前のコモンズBやコモンズDの方が全然楽しかった。

以上がイタリア館の感想である。

とはいえ予約出来て、行けたことは良かったし、もっと美術に造詣が深い人なら多分別の感想になるのだと思う。上記はあくまで歪んだ人間性を持つ私の主観に過ぎないのだ←とりあえずスマホで説明を見ようよ

イタリア館を出て、しばし大屋根リングの下で休憩をする。

ここで当日予約で、シアター無しの未来の都市パビリオンが当たる。

しかし問題が一つあり。

3日前予約で獲得したオランダパビリオンが16時からであり、未来の都市は16時半からという、かなりタイトなスケジュールなのだ。

まあ急げばいけるかなと思い、オランダパビリオンに並ぶが、16時10分くらいになっても全然事前予約の列が進まない。

ここで私は大いに悩むことになる。

正直な話、オランダパビリオンは行きたい。動画で見た球をもってフロアを回る自分は楽しそうだ。

しかしさすがにここまで日本のパビリオンを一つも回ってないのはいかがなものだろうか。

いくら海外重視といえど、さすがに極端なのでは。

そんな思いからスタッフさんに言い、泣く泣くオランダ館の列を離脱。

西ゲートの奥にある未来の都市パビリオンに向かった。

さて未来の都市パビリオンは基本的に子供が楽しめるし、いわゆる企業がメインで展示をしており、日本的な未来都市や電車、器具などが並んでいて明るい感じだ。

ただしやっぱりドイツ館とかと比べちゃうと、まだ昔の万博の感じのまま成長を捉えているのかなあという感じが否めなく、取り立てて驚くことも、テンションを揺さぶる感じのメッセージ性は感じなかった。

ただ日本のパビリオンと取り組みを見れたことは良かったし、普通に楽しかった。

いよいよ夕方になり腹が減ってくる。

フードコートか店に入りたいが、自身の優柔不断からなかなか決まらず。

結局は席が空いていたベトナム料理屋さんに入る。

ベトナム人の女性の店員さんに水があるかと聞くと「水ナイ」と即答され、コーラをセットで1800円くらいの揚げ春巻きを食べる。美味しい。

個人的に料理を取りに行くフロアの床がなぜか水浸しだったのもツボであり、全体的にこの空間が好きだなと思った。私の人生は笑わされたら負けであり、とても楽しい食事だった。

さて大阪ヘルスケアパビリオンが並んですぐに入れる感じだったので、入館。

案内通りスムーズに列が進み、IPSの心筋シートを見る。びくんびくんと小さい肉片が動いており、なぜかドラゴンボールのセルの脳内の核の事を思い出す。

その後、人間洗濯機を見て、後はもろもろあり、なぜか出口はフードコート笑

感じたのは大阪ヘルスケアパビリオンを真に楽しむ場合、予約が必須だという事だ。予約無しで並んで入る場合の目玉は心筋シートになるが(私は楽しかった)、多分もっとすごいし楽しいのは予約必須の上の階の展示だと思う。

実は午前中にオーストラリア館の前を通った時、かなりの待ち時間で断念したのだが、その時に受付のお姉さんから、午後5時以降(正確な時間は覚えてない)なら優先して入れてもらえる紙をもらっていたのだ。

大阪ヘルスケアパビリオンを出て、おそるおそるオーストラリア館の前に行くと、午前中よりもすごい並びである。

ダメ元で受付の人に紙を見せると「はい、事前予約扱いになります」と、有言実行で事前予約の列に入れてもらえ、すぐに入場。今日の私はやはりかなり来ている。

さてオーストラリア館だが、入ったらこれぞオーストラリアという密林が広がる。私は密林が好きなので(何だそれ)もうこれだけでテンション爆上がり。

さて密林を抜けると、180度がシアターの映像ゾーン。そしてこれがガチで凄かった!!

水の自然の循環をメインにした映像だと思うのだが、美しい水とクラゲ、巨大なクジラやジャングル、煌びやかで荘厳な映像の奔流。

私はそのあまりの没入感に、本当に感動してしまい、オーストラリア館を出て、少しふらふらになってしまった。

全体的に見れば短いパビリオンだけど、全体的に好みで本当に素敵な体験だった。ありがとうオーストラリア!←いきなり何

さてオーストラリア館を出ると、既に日は落ち始めている。

絶好調の今日の私だが、ここに来て初の誤算。そう噴水ショーが無かったことにより、ショーの裏でパビリオンに並ぼう計画が完全に消え去ったことである。

当初、私はアメリカパビリオンには行かない方向で考えていた。しかしまさかのフランス・イタリアという海外の三雄の二つを制覇した今、「これはアメリカに行っちゃうべきでは?」という欲がむくむくと沸きあがってくる。

しかし噴水裏ボーナスは儚くも消え去り、アメリカ館には途方もない列が出来ていた。

私はおずおずと最後尾のスタッフさんに待ち時間を聞く。

「1時間くらいです」

1時間か。

今日の私はここまでまさかの待ち時間ゼロでやってきた。最後くらい並んでもいいのではないか、そんな思いがよぎる。

しかし一方で、体力が無くなっている現在で1時間並ぶと、良い気分が全て吹っ飛ぶという危険性もはらんでいる。

とりあえず一旦ダメ元で、気になっていた住友館を視察。こちらは余裕で本日の並びは締め切り。

再びアメリカ館に戻るとさらに並びが増えている模様。

よって私はアメリカ館を断念する。もっとライトな並びで行けるパビリオンで夜の万博を過ごそう、そう思い、色々と散策。

その時に目に入ってきたのが中国パビリオンだ。

事前情報でかなりガチな展示だと聞いていたのと、木の巨大な柵のような外観はインパクト充分。

しかも15分くらいで入れるとのことで、中国に並ぶことに。そしてまさかの10分ほどで入れるという時短ボーナスである。

さて中国パビリオンである。

率直に言って、ガチですごかった。衝撃である。

私は北京や上海がかなり凄いことになっていることは、なんとなく旅行者情報として知っていたのだが、中国パビリオンを見て、もしかして想像以上にすごいのではと思い、一度中国に行かなくてはいけない、そう決意を新にした。

とりあえず中国パビリオンは広く長かった。ドイツもかなり長かったけど、ドイツは密度の凄さ、中国はなんか一国だけで博物館を運営している感がある規模である。

まず最初に土器や壺がガラスケースに入ってる展示があるのだが、そのガラスケースに映像シールのようなものが付いており、それを触るとそのシールの立体土器が動いたり回転する。マジで未来である。

またその奥には青銅器で昔に作られた世界樹が展示されており、剣というか青銅の細長い機械的な枝状のものが上へ伸びている。スチームパンク的にすら思え、マジで熱い。

それ以降もやはり歴史の長い国なだけあり、どっしりとした展示が続く。

ただし環境問題の展示だけは少しだけとってつけた感があった笑

上にあがるスロープの壁には墨の様なタッチの絵や文字で、日中の架け橋的な、藤山愛一郎とか周恩来などの人物が紹介されており、日中友好的なニュアンスもしっかり演出している。

そして驚いたのが映像ブースでの中国の一日的な映像!

このクオリティがとにかくすごかったのだ。

映像の構成としては深夜の0時である子の刻から、その時間帯の人々の暮らしを紹介していく感じなのだが、もうとにかく映像美が凄いし、ワクワクするカットの連続。

私はここで夜に出てきた上海か北京(どっちなのか両方なのかは忘れました)の絢爛さ、摩天楼パワーを見て、「これ行かなきゃあかんやつや」とガチで感じてしまったのである。

その次の月の砂の展示に関しては、アメリカへの対抗心がくっきり過ぎてにんまり。そして最後のお土産コーナーは安定のパンダ祭りで終了である。

日本にいるとあまり中国の発展情報とか入ってこないだけに、貴重な体験や情報に触れられて良かった。こういうのがやっぱり万博の良さなのだなと思った。

最後にどこかさくっと入れるパビリオンを探していたところ、水堀のスタイリッシュな外観のカタール館を発見。待ち時間ゼロで流れるように入場。

ラストということもあり、コンパクトで整理整頓されてる感じの展示が体感的に心地よく、雰囲気も好み。

その中で一番衝撃を受けたのが、カタールのどこかの大都会を写したであろう写真群である。

まず未来都市ばりの大都会に驚いたのだが、ビルの形が、三日月型のものやら、何やら奇抜で面白いものの連続である。(果たして実在する都市なのだろうか)

そんなわけで私の記憶にカタールもまたチャンスがあるなら行ってみたい国としてしっかり刻みこまれたのであった←お金が無いので無理ぽ

以上が私が回ったパビリオンの記憶と記録である。この後は、無事に心斎橋に戻り、松屋でうまトマハンバーグを食べ、カプセルホテルでサウナに入り就寝した。

ちなみに個室のカプセルで足を見たら、まめが3つ潰れて血だらけになっていた。いかに自分が集中していると痛みに無自覚になるかという事例であり、その痛みは翌日の大阪散策の時に味わうことになる。

やはり万博は、他のアミューズメントパークと違い、多くの国の文化を簡単にしかも大量に摂取できる、現代社会で唯一無二のイベントであり、行く価値はあると思った。

多分これから予約を取るのは大変だろうし、私のようにガチると、足のまめがつぶれることになるので、もしこれから万博に行く方は、コモンズを中心に回り、気楽なテンションで行っても充分楽しめるのではと思う。

そんなわけで、かえる文学による、テキトーでいいかげんな記憶を掘り起こした、主観バリマシの万博レポートでした♪

何だかよくわからないモノを目指し、ブログやってます
本の書評や考察・日々感じたこと・ショートストーリーを書いてるので、良かったら見て下さい♪

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