私は日頃、なめらかに生きるとか寛容とか言ってはおりますが、実はどうしても許せない事があります。
それはカフェなどでパーソナルスペースを侵害してくるヤツです。
繋がってるソファーにまるでナパーム弾のように、ドンッ!と腰を下ろすガサツ型木偶の坊も腹が立ちますが、パーソナル野郎に関しては理解が出来ない分、怒りもひとしおです。
分かりにくいかもしれないので、下の図を用意します。
そう明らかに自分の机の前のBの椅子に荷物を置けば、両隣がゆったり出来るのに、なぜかAの場所、つまり私の隣に荷物を置く輩。
「なぜ君たちは荷物を脇腹にぴったりつけているのか」それを私は映画化して世間に問いたいくらい、苛立ちを募らせています。
君たちが横に荷物を置き、自分の脇腹に荷物を添わせているということは、同様にその隣にいる私の脇腹にも荷物を添わせていることに他ならないのです。
私は私の脇腹は私だけの脇腹でありたい。そうではありませんか?
そして更に悪夢なのはパーソナル野郎に自身が挟まれた時です。
そうその場合、私の両脇腹はリュックに挟まれ、言うなれば私は肉で、リュックがバンズという人間ハンバーガー状態。
ハンバーガー状態が恐怖なのは、なまじトイレに行くのも困難だということです。つまりカフェという自由を謳歌する場所にいながら、軽い軟禁状態に置かれてしまうのです。
そうこれは実に恐ろしいことなのです。
私はこういう経験をするたびにパーソナル野郎に対し
「なぜあなたは目の前の椅子に荷物を置かないのですか」
そう問い詰めたい気持ちにかられます。
しかしそれを言えばカフェの雰囲気は険悪に、コーヒーはよりブラックに、Wi-Fiは電波が一つになるのが必定。
ゆえに私は泣く泣く、義憤を噛み殺し、それが積もり積もった結果、このような記事をアップすることになった次第なのです。
ふと思うのは都市によってはそもそもパーソナル野郎が発生するのを極力、抑えられる作りになっているということです。
例えば京都や仙台のカフェはかなりゆったりした作りで、そもそもスペースが区切られており、あまりソファーが繋がっている場所は無い気がします。
一転して東京・大阪・神奈川などの都市部では、人口の多さもあるのでしょうが、座席がぴっちりで詰め詰めの印象が強く、パーソナル野郎が発生しやすいし、発生したら被害も甚大な作りになっている気がするのです。
そう思うとパーソナル野郎を生んでいるのは、この偏狭な世界や都市、つまりはこの世界そのものなのかもしれませんね。
(ここまで書いてきて思うのは今年の目標は、こんな細かいことにイライラしないようになることです。ああ、寛容な人間になりたい)