<雑記>考えなくてもいいこと

雑記

この前、電車に乗っていた時、ふと西郷隆盛の連れている犬がもしトナカイだったらどうなるかというのを考えました。


これは全く考えなくていい類のことであるし、私の人生に何も利益を与えないのは分かっていますが、考えてしまうのだから仕方がありません。思考に道なりに進むように促しました。


まずトナカイを連れているとうことは、西郷隆盛その人がサンタクロースの一人であることを意味するのは道理です。

ここまでは少し体格の良いアジアのサンタクロースという個性が強めのキャラクターが登場しただけなので問題はありません。

しかしここで問題になるのはフィンランドについてです。

今まで、サンタ産業におけるサンタ利権を独占していたフィンランド。

しかしここにきて、アジアにサンタ維新を標榜する男が登場し、かつ人情家で人気もあります。

このままだとサンタ利権の大部分を持っていかれる!!


あせったフィンランドのサンタ中央事務局(通称SCG)は鹿児島県に戦争を仕掛けます。


ここに薩芬戦争が開幕します。


なんてことだ・・・

いつの間にか戦争になってしまった・・・・



これというのも、私が隣の犬をトナカイにしたから。


そんな運命はリセットするに限ります。

ここで私はトナカイを更迭し、西郷さんの隣に仔牛を配置することにしました。


しかしそのとたん、重低音の野太い男の声で歌が聞こえてきました。


♪ある晴れたー 昼下がりー 市場へ続く道ー

西郷がー ごとごとー 仔牛を連れていくー♪



何て悲しい光景なのでしょうか、仔牛を市場に連れていく西郷さんの顔はとてもつらそうで見ていられません。

あと野太い声のドナドナも聞いてられません。


こんな悲しい未来を私は拒否します!


トナカイも仔牛もダメなら、ナスときゅうりが入った籠を持たせてあげるのはどうでしょう。

西郷さんは農業を快活にやっているイメージがあるから、これは喜んでくれるかもしれません。


しかしどうも様子がおかしい・・・


はっ!


なんてことでしょう、籠の中からナスときゅうりが一つずつ落ちて、みるみる巨大化し4本の手足が生えてきました。

なるほど、やっぱり西郷さんは4足歩行の動物を連れたいんだなあ。


そう思い、ナスときゅうりたちの手綱を握る彼をほっこり見ていたのですが、私はとんでもないことに気付きます。

このナスときゅうりはお盆のそれだ・・・・


これは困ります。

お盆で私が迎えたいのはご先祖様の霊です。

なのにいきなり家に着物を着た西郷隆盛がナスときゅうりを連れて表れても、お茶を出したあと、何の会話をしたらいいか分かりません。


野菜もだめとなると、今度は無機物で攻めるしかありません。

私は彼に楽しい気持ちになって欲しい。

そうなると玩具を持たせるのがよさそうです。

ここは、想像力で色々なものを作れるレゴが沢山詰まったバケツを持たせてあげましょう。


しかし案の上、持たせた瞬間、レゴ化する西郷さん。

これはもう西レゴ隆盛です。

そしてそれに伴い鹿児島県全土がレゴ化してレゴ島県になってしまいました。


私は日本対レゴという民族紛争を見たくありません。


というわけでレゴも却下です。


一体どうすればいいのだろうか?


しかし迷っている私の脳内で、西郷さんが勝手に歩き出します。


待って、どこへ行くんだ西郷さん!!



すると暗い道を行く西郷さんの隣に、帽子を被った紳士が声をかけてきます。

何かを話合っている西郷さんと紳士。


待てよ、まさかあれは!



・・・メフィストフェレスだ



あのファウストの魂を悪徳へ導こうとする誘惑の悪魔が西郷さんを騙そうとしている!


ダメだ、西郷さん。そいつの声に耳を傾けては・・・


しかしそんな私の声は届かずに契約を結んでしまう西郷さん。


その瞬間、西郷さんの姿は消えてしまいました。


一体何がどうなったんだ・・・


するとメフィストフェレスが私に向かって歩いてきます。


そしてスマホを私に渡します。


「このスマホは何なんだ?」

「ケケケ」


そう言うとメフィストフェレスも煙のように消えてしまいました。


仕方がなく、スマホに電源を入れる私。


スマホの画面には一つのアプリ以外何の機能も入っていません。

そのアプリを開く私。


するとスマホ画面にスラっとした男が出てきます。

どうやらスマホ内と現実の景色がリンクしており、私が歩くとスマホの男も移動する模様。


するとそのときスマホ内の男の前に何かが現れます。


何と草むらからピカチュウが出てきたのでした。


あら可愛い、そう思った次の瞬間です。


その草むらから西郷隆盛が出てきました。


なんとうことでしょう・・・


これはポケモンSai GOだったのです。



私は黙ってスマホを閉じました。



今回の事で分かったのは、西郷さんの隣にいるのは犬でいいということです。


改革の為の改革は何も生み出さない・・・

そんな思いを胸に抱き私は家路に着いたのでした。

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