年末のこの時期になると、決まって湧いてくるルーティーンの様な欲望群がある。
本格的に寒くなった事に対応すべく細胞げ変化する事。年末年始に向けた周囲や町の変化、その他の様々な要素がそれに関係していると思うのだが、この欲望群は芸が無いほど毎年似通っている。
その第一がラーメン二郎と家系ラーメンを無性に食べたくなるというものだ。
先週の牛丼の雑記で、今は全然ラーメン食べたくないと言った手前、恥ずかしいのだが、あの記事の時は私の十二月の欲望群の事をしっかり失念していたのだ。今は涎がしたたるほどラーメンが食べたくてたまらない。気持ちと季節は気付く間もなく入れ替わっていくものである←は?
そんなわけで、動画の履歴が二郎や家系ばかりで埋まっている私は、先日、念願のラーメン二郎の横浜関内店に行ってきた。
関内の二郎は、かなり評価が高く、本当に美味しい、豚もほろほろだ。
11時オープンの所、私は10時半に並び、11時15分に着丼。ついでにこれはかなり要領の良い並び方である。私が出た時にはとんでもない長蛇の列が出来ていた→特に関内は行列がすごい
私の二郎でのコールは決まっていて「野菜少なめ、アブラ、ニンニク」だ。ついでに二郎ではアレと言うと、その日限定のスペシャルトッピングを注文出来ることがある。
今回は念願なのでお店のツイッターをしっかりチェックし、「アレ」をコールに加え、からしマヨネーズにあえたベビースターを乗っけてもらった。
そして私は、目の前に来たそのキングオブジャンクラーメンを口にした瞬間、脳がショートした。
激旨である。
毎度思うのだが、二郎は二郎でなければ味わえない脳汁を噴出する何かが絶対あると思う。食べた後はもう一か月はいいかなと思うのだが、その日の夕方また食べたくなっているのだから、本当に恐ろしい・・・
さて、十二月に訪れる欲望の第二は、無性に本を買い込みたくなるというものだ。
正直な話、今年1年で積んでいる本は沢山ある。
「存在の耐えられない軽さ」「何かが道をやってくる」「響きと怒り」「屍者の帝国」「氷」などなど
これらが明らかに面白いはずなのに、自分の気分のむらの激しさとタイミングから積んでしまっている本たちだ。(ついでに当社比では、積んでいた本が面白い率は95パーセントにのぼる。その場で読み切ったものよりも圧倒的に高い比率で面白い)
本来なら、12月はじっくりこれらの積読作品と向き合うべきなのだ。
しかしそれでも本が買いたい!
そんなわけで自分の欲求の業の深さに絶望しているわけですが、そんなタイミングでまたとんでもない動画を見てしまったのだ。
それは今話題の書評家の三宅さんが、都内の大型書店を訪問するという内容だったのだが、その本屋が激熱だったのである。
その本屋はコーチャンフォーといい、北海道を中心に展開している巨大店であり、それがなんと東京の若葉台にあるのだという。
私はまずその建物の外見に驚愕した。
これはイスラム世界のモスクでは?
そう思うほど、真っ白い壮麗な宮殿風の見た目に、一瞬で心を奪われてしまったのだ。
見た目だけでなく、中も広く、蔵書の量もとんでもなく多い。
そして何より若葉台のコーチャンフォーには、都内最大のドトールもあるのだという。
もう一日居れるやん・・・
そんなわけで、私は今、猛烈にコーチャンフォーに行きたくてうずうずしているわけだが、ネックなのはその場所だ。
若葉台・・・
横浜市民の私は、武蔵小杉で南武線に乗り、その後、京王相模原線に乗り換えなくてはならない。そう普通に遠いのである。
いや遠いだけならまだいい。問題は武蔵小杉駅のあの以上に長すぎるホームの構造だ。
私はまじであそこは現代の無限拷問回廊だと思っている。冗談じゃなく私を病ませる何かがあの回廊にはあるのだ←極端定期
しかしそれを我慢してでもコーチャンフォーには一度、行ってみたい。来週あたりにチャレンジしてみようかな・・・
(こうして積読が更に増えていく。欲望とは際限が無いものなのだ。除夜の鐘も私の煩悩を晴らせないであろう)

