先日ようやく「華氏451度」の考察をアップした。
↓華氏451度の考察
私は昨年、考察を上げようとしていたタイトルの半分も消化出来なかったことに絶望し、今年は考察する作品も含め、ガウディのごとく、念入りな計画を立てていた←完成しない定期
さて、その第一弾である村上春樹さんの「アフターダーク」。これは1月中にアップする予定のはずだった。
しかし・・・
4月である。
もう一回言おう、4月なのだ。
1年の4分の1は既に過ぎ去り、そんな置き去りな私を無視する如く桜は満開。ぜひとも四月は君の嘘であってほしいまであった。
さて、その三か月間、私は何をしていたのかというと。
ぼーっとしていたのある。
もっ、もちろん、自身の長編は進めていたさっ!←必死
しかしそれ以外の考察に費やす時間は、全てゲームやYoutubeに消え、寝そべりながら、ひたすら、こんぺこー、Ahoy!、にゃっはろーしていたのだ(addポテチ)
しかし本来の計画では、今頃、私は村上春樹さんの最も長い作品である、「1Q84」の考察に取り掛かっているはずだったのである。なのにまさかの今年に入ってから二作品。
そんなわけでさすがにと思い、ピッチを上げて華氏451度に取り掛かったら、1か月で完成。人はとにかくPCの前に立てばキーボードを叩くものなのだ。
さて、そんなわけで今から「1Q84」なのかと言えば、そう簡単にはいかない。そう私は今、別のピンチを迎えているのだ。
すなわち最近触れたものが、全て面白過ぎる問題である。
面白いだけならまだいい。しかしヤバいのはその全てが私にとっての考察案件だったことなのだ。
私が考察作品を選ぶ時の基準は、主に直観であり、基本的に迷いはない。
そこにはきっと何かしらの理論みたいなのがあるのだろうけど、特段そういう分析に興味はないので、本当に純粋な直観である。
しかしである、何と最近触れた三作品。その全てが明らかに考察案件だったのだ。そしてこういうことは意外と無い。
その三作をとりあえずここで簡単に触れてみようと思う。
まずは「serial experiments lain」というアニメ作品だ。
これは90年代のアニメで、今もなおカルト的人気を誇る知る人ぞ知る名作らしい。
どこかで見たいなあと思いつつ、なんとなくここまできたのだが、最近、U-NEXTで配信されていることを知り、とうとう視聴。
当初はPCで作業しつつ流して見ればいいかなと再生したのだが、一話目を見て絶句。私は早々にPCを切り、正座オブ正座である。
そんなわけで私は今、全話lainを見たわけだが
私は岩倉玲音である。
そう思うほど世界観に入り込んでしまった←マジで痛すぎる
正直、ネットやSNSやAIがまだ発達していない時代に描かれたとは思えない程の、未来予想的かつ黙示録的な内容や、その揺れるような不穏な雰囲気が、個人的にはかなり衝撃的で
こんな尖ったアニメを見逃していたなんて!愚か者っっ!
と私はここまで本作品をスルーしていた自分を、カミーユを殴り飛ばす勢いで修正したくなってしまっつた←Ζガンダムもかなりヤバい作品だよね
次の作品は「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」というスクウェア・エニックスから発売されたホラーアドベンチャーゲームである。
これはロード問題により、百英雄伝の購入を断念した私が、急ピッチでスイッチのセールで登板させた、約1000円で購入した代打ピッチャーである。
しかしやしかし、プレイしてすぐに、面白過ぎて、マジ歓喜天のガネーシャ二乗。
本作は墨田区に本当に伝わるという、本所七不思議という伝承を元に、呪いを利用した戦いや願いを叶える欲望をめぐる駆け引きを中心に、真犯人を探すという伝奇ミステリー的な作品である。
アドベンチャーゲームというのは、基本的にボタンを押してテキストを読むことがメインになるので、面白くするには、画面のデザイン、ボタンと効果音などの体感、UIなどが普通のゲームよりもかなり重要になってくると思うのですが、そのどれもがバッチシ好み!
しかし何と言っても本作の最大の魅力は、基本的に出てくる人間のほとんどが、かなりヤバいヤツ多めの、ヤバヤバマシマシピーポー祭りなことである。
そんな本作からは、「ねえきみたちー、呪いってこんなに楽しいんだよお」という制作者の心の声、及び心底楽しんで作っているのが伝わってきて、これは是非とも、愉快にかつ華麗に考察したいと思ったのである。
そして最後は、先日、Xでもあげた夕木春央さんの小説「方舟」である。
前にこのブログで書いたことがあると思うのだが、私と二つ下の妹は高校と大学の頃に、○○の殺人とか、○○亭事件とかいう、ザ・推理小説にはまっていた。
そしてある時、「もういいかな」となってしまった過去がある。
理由としては、段々
殺人が起きる→推理する→トリック解く→犯人にびっくり
という一連の流れがまるでベルトコンベアの様な記号的ルーティーンのように思えてしまい、それ以来、ミステリーは好きなものの、タイトルに殺人事件とかそういう類のものが入っていたり、謎解きがメインに来る作品は避けてきたのだ。
しかし今回書店に行き、平積みされている本作と、方舟というキリスト教的なタイトルを見て、これは何かあるのでは・・・
そう思い読み始め、読了したわけなのである。
正直に言おう。
巻末の破壊力や衝撃度はマジで超ド級であった。
そして驚きだけでなく、まじで後に引くので、私は今でも方舟の作品や人物たちが心の底にとどまり続けているまであるのだ。
これもどこかで是非考察したい。
そんなわけで今の私は、考察案件の渋滞の中身動きが取れないわけだが、面白いものが多いというのは幸せなことなので、まあいっかなーと思っているのであーる←もはや作業する気ゼロ