<雑記>どのように生きていこうかしら

雑記

どこかでソローキンさんの過去のインタビューを見たのですが

「毎日世の中が悪くなっていき、そんな世で朝目覚める度に恐怖のような感じを覚える」と言うようなことを語っており←正確な言葉ではありません、こんなニュアンスという感じ、すいません

あんなに野心的で破壊的な作品を作る方なのに、そんなことを思っているんだと驚きました。

と同時に激しくこの発言には共感。

私は毎日、一応ニュースサイトをチェックしていますが、正直最近は記事を見る度に、生きるエナジーや活力が減退していくような感覚に襲われています。

「給食の量が減った」「売春が1万5000円と低価格になり性のデフレが起きている」「汚職」「地方議会の不当な圧力」「戦争」

私は、楽しく陽気に生きることを人生の目標にしていますが、そんな自分でも朝目覚めて、絶望的ともいえる退廃的な感情に襲われることもしばしばです。

私は「なめ敵」や「ペルソナ」、村上春樹作品から、どのように生きれば光の方へ歩いて行けるかを、ある程度もらって、その指針は確かなもののはずなのですが、それでも襲われる虚無感や絶望感。

そんな時に、このインタビューを見て激しく共感したのです。

しかし考えて見るに、ソローキンさんの「青い脂」や「ロマン」に共通しているなあと思うのが「腐ってるもの」「壊れかけている美徳・形式」を徹底的に弄んで、それを楽しむという感覚です。

ある種、前時代的なものを徹底的に破壊すればこそ、次の何かが見えてくる。そんな感じがソローキン作品を読了して、しばらくすると浮かんでくるのです。

その意味で今のニュースは絶望的ですが、これは今までごまかしてきた膿のようなものが、一気に出てきているからであり、隠されたままでいるよりはいいのかもしれません。

その意味で、自分の中にある光を大事にしつつも、この破壊的で、崩れていく状況を楽しみながら、踊るように生きていくのも大事なのかなと思います。

とにもかくにも、自分の心がやられないようにすること、生き残ることが大事です。

その意味でも、色んな価値観に触れることが出来、自分の考えの幅や選択肢を広げることが出来る読書の意味は、もしかしたら過去に比較しても一番重要になっているかもしれません。

そんなわけで、良い本を読みつつ、ある種のたくましさも持ちながら生きていきたいな、そんなことを思う今日この頃でした。

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