<雑記>きのこ・たけのこ戦争 最終解決案

雑記

巷では自民党総裁選で盛り上がっている。

しかしそんな既に壊れたコップの中の争いなどではなく、もっと重大な争いがある。

そうきのこ・たけのこ戦争だ。

この戦いが厄介なのが、端から双方に和解する気持ちがない事であり、全国的にひたすら平行線な局地戦を数十年に渡り続けている。

ついでに言うと、私は幼少期はたけのこの里のコロニーに属していたが、大学時代にチョコの多さという目からうろこな価値観に気付き脱藩。現在はきのこの山の元帥府で第二連隊を率いて活動している←こいついよいよだな

私は大学時代に、きのこ第二連隊長として、友人であるたけのこコロニー第四事務総長と、優劣を決するべく議論を交わしたことがある。

とどのつまり議論は平行線だったわけだが、その時出た、お互いの論点を整理すると以下のようになる。

・きのこの山はチョコとスティック部分が調和的でない

・たけのこの山はほとんどがスナックであり、チョコは形式上塗られているに過ぎない

・きのこの山の形状が食べづらい

・たけのこの里は口がぱさつく

大体がこのような議論であり、これはその当人の主観が物を言う議論であり、当り前だが全くお互い歩み寄ることなく、いつの間にか話題はみなみけの二期問題へ話は移っていった。

私は悟った。上記の論点は主に「味」「見た目」「食感」という三要素に集約される。それらは個人個人の感覚に付随するもので、その論点で話合う限り、永遠に議論の合意にはたどり着けない。まさに永遠に続くアウフヘーベン、螺旋・バウム・クークーヘーベンだ←は?

そんなわけで私はここに新しい論点や要素、価値観を注入し、きのこ・たけのこ論争の最終解決を示そうと思う。

第一の案として、新しい自治体の設置を提案する。

きのこの山とたけのこの里が争うのは、いわば二自治体での競争を余儀なくされているからだ。ゆえにここに新しい自治体「どんぐりスマートシティ」を設置する。

基本的に全てがスマホ決済。郵便局も市役所も帽子をつけたどんぐりAIロボがころころ転がっている。もちろんリスやクマはシティに入れないし、感知したらレーザー砲が彼らの体を貫く。

こうなるときのこの山もたけのこの里もくだらないことで争いをしている場合ではない、若い有権者の関心はどんぐりに向かうわけで、それに打ち勝つには二位・三位連合を作り、昔ながらの自然の良さを前面に出し、どんぐりを打ち破るしかないだろう。

第二の案としては、戦争被害の深刻さを突きつける事だ。

まずきのこの山の全元帥と、たけのこの里の全ての事務総長を会議ホールに召集する。そこに下りてくる巨大なモニター。

映されるのは、映像の世紀ばりに緊迫感がある、そばとうどん派の悲惨な戦いだ。

まだ若い、そば切りがわさび爆弾と共に、うどんに突撃する。阿鼻叫喚の中、溢れ散るめんつゆと、その悲惨な匂い。

その非人道的で光景に、きのこもたけのこも息を飲み、自分たちの愚かさに気付かされるに違いない。

ここで少し考え方を変えてみよう。

この争いを内部から潰し崩壊させてしまうのだ。

きのこ元帥府に関しては、三大派閥の対立を煽り、弱体化を進める。

まず、しいたけ前副総理と、まいたけ前共同代表をたきつけ、その間に埋没気味だった松たけ最高顧問を再び内閣に入れる密約をマスコミにリークする。

これできのこコロニーはお互いの足の引っ張り合いで、たけのこ侵略など出来る余裕がなくなるはずだ。

たけのこコロニーに関しては更に容易だ。

創業者であり生みの親である孟宗竹(もうそうちく)最高議長の資金問題を週刊誌にリークし、退任に追い込むだけでいい。こうなると跡目争いが決着していない竹派四奉行の面々は四分五裂し、もはやきのこどころではなくなるだろう。

逆に、きのことたけのこのトップをラブホテルに缶詰めにするのも一興かもしれないが、そんな状況でも男女の仲は無かったと白を切る可能性もあり、そうなったら興ざめである。

さて、色々言ってきたが、結局のところ、この問題を解決するには最後のこの方法しかないと思う。

そう、きのこの山の中腹を皆で切り開き、そこにたけのこの里を開くのだ。

山は里を包み込み、そして里は大地に祈りを捧げ、それが雨になり、再び山に降り注ぐ・・・

これぞ次世代の循環型経済のスタンダードであり、太古からもつ我々の流転と再生の物語だ。

きのこもたけのこも繋がっている。

そう君は・・・僕は一人じゃないんだ。

(おしまい)

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