<雑記>「VIVANT」はどうなのか

雑記

7月16日よりTBSの「日曜劇場」にて放送が開始したテレビドラマ「VIVANT」。

ストーリーや役柄を一切明かさず、かつ巨額な予算、二か月半にわたるモンゴルロケなど、今夏ドラマの注目を一身に集めています。

個人的にTBS作でネットフリックス限定ドラマの「離婚しようよ」が、かなり面白かったので、本作にはかなり期待していました。

現在、第三話まで公開されている本作。

個人的な現時点における感想としては「こりゃ最後まで見ないと分からんなあ」というものです←鎌倉殿の時もこんなこと言っていた

ネットの口コミを見ると、大体賛否両論半々くらい。

「賛」の方の意見としては、「スケールの大きい設定にワクワクする」、「モンゴルの景色だけで最高」、「アクション的要素が楽しい」

などなど、素直にエンタメとして楽しんでいる意見が多いです。

一方「否」の意見としては、「以外と中身がスカスカ」「セリフが浮いている」「二話まるまるただ逃げてるだけ」

など、中身における解像度に対する意見が多い感じ。

個人的な思いとしては、現時点ではどちらかというと「賛」の方に近いです。

というのも「日曜劇場」は、最近において作品の傾向が下町、中小企業、下剋上、歌舞伎というようなコテコテな「日本的型コンテンツ」ばかりになっており、「VIVANT」はそこからの脱出や挑戦を志しているような気がするからです。

「相棒」や「ドクターX」は、何シーズンもありますが同一のタイトルのシリーズ化なので、それが水戸黄門的な「型コンテンツ」になるのは、良いと思うし、それの面白さもあると思います。

しかし「日曜劇場」は、ただの枠であり、それがある種の「型コンテンツ」製造工場になるのは、嫌だなあと個人的に思っていたのです。

その点において「VIVANT」は今までと違うことをやろうとしています。

「VIVANT」を端的に言うなら、冒険アドベンチャー活劇であり、本質的にはビジネス要素のあるドラゴンクエストだと思ってます(今のところ)

主人公が二重人格であるのも、また「VIVANT」という組織と、言葉の意味の謎など、とてもスケールが大きく、日本もいよいよこういうタイプのドラマを始めるんだなあと、純粋に応援したいしワクワクしてます。

確かに中身に関しては、以外と詰まってない感じがありますが、それは冒険という体験的な広がりを担保してる以上、仕方が無いのです(自由度と広がりこそが冒険の魅力)

逆に今までの日曜劇場の様な、テンポや事件を詰め詰めにして、分かりやすいどんでん返しの連続の様な、快楽のツボの連打みたいなことをされるよりは、よっぽどいいかなあと思います。

今後の個人的注目ポイントとしては、「VIVANT」という言葉に製作者がいかなるメッセージを込めたか、そしてその深さ。

後は、どんでん返しやギミック一辺倒でなく、ある種の好奇心を横に広げてくれる様なわくわくする物語の展開があるか、そんなところを注目し楽しみに見ていきたいです。

私のコンテンツの見方というのは、鎌倉殿の時でも言いましたが、最終話、それどころか1シーンにより幾らでも引っ繰り返るという厄介なものです。

最後までのどこかで心を動かしてくれる何かがあれば成功だと思う一方、途中まで面白いと思ってても最後まで見て、以外と何も無い作品だったなあと思うこともしばしばです。

鎌倉殿は最後まで見て、本当に至高の体験が出来たので、「VIVANT」にも大いに期待したい、そんなことを思う今日この頃でした。

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