<雑記>寝付きクライシス

雑記

いまだそれなりに体調が悪い。

体の感じで言うと回復基調であるものの、ゆえにこそ副作用もあるという、現在の日本経済のような感じである←はっ?

だからかなのか分からないが、私の「寝付き」に関しては、もはや完全にクライシスに陥っている。

まず前提として私は基本的に眠れなくなるという文明病とは無縁の身だ。

睡眠モードに移行さえしてしまえば、それなりのフライト技術で睡眠世界を飛び回り、ある程度縦横無尽と表現出来るレベルを確保している旨を自負している←ただし悪夢率85パーセント、30を超えてからめっちゃ悪夢見るようになった。一体何なのだろうか・・・

しかしそこに行くまでの「寝付き」に関していえば、5段階評価で1、江戸幕府で言えば超外様、冠位十二階で言えば一番下の黒色である。

腹立たしいのは、そのくせ喫茶店で楽しく新刊の本を読み始めたりすると、しっかり眠くなることである。

そうなると私はセルフ首絞めとか、セルフ舌甘噛みなどの痛みで眠気を抑えるわけだが、痛みを伴ってまで抑えた眠気をなぜ夜に発揮出来ないのかが、自分でも理解出来ない。

とはいえ理解出来ないで片付けてしまっては、それではホモサピエンス失格だし、ネアンデルタールでさえ私に後ろ指を指すことだろう。ゆえに私は今回、その理由を考えてみた。

その結果、私の寝付きの悪さの原因は「快楽の雛型」にあるのでは、という結論に至った次第である。

その説明の前に、以下に私の「寝付きルーティーン」を明記しておく。

①仰向けになるが、なんだか背中がムズムズするので右側を向く

②右を向いたら、目に髪がかかり不快なので左側を向く

③左側を向いたら、布団のファスナーの金属に鼻が触れ、不快なので再び仰向けへ

④仰向けなったはいいものの、手の位置が決まらずに右側を向く

⑤右を向いたら今度は足が変な位置な気がして、再び仰向けへ

そうなのだ。私は実に恐ろしい、寝付きの負のループを毎夜繰り返しているのである。

なんでこんなことになってしまうのかと言えば、それは恐らく私が「睡眠の快楽は最上でなくてはならない」という無意識を抱え、その元に最上の体の向きなどの雛型を追い求めていることにあるのだと考えている。

とはいえこの世に完璧なものなどないのは自明の理。結果、私はどの姿勢にも満足出来ず、ゾンビのように布団の中で四肢をもぞもぞと動かしているのだ。

そう私は実に欲深く、惨めで哀れな精神を抱え、夜を渡り歩いていた、堕ちた巡礼者だったのだ。

それに気づいた私は、ハンターハンターでゴンとキルアがやっていたように、巨大な石を繋げた紐を持ち、気を抜いて紐から力を抜くと、頭の上に石が落ちてくるという、緊張感を睡眠に取りいれようと考えたが、これは外に石を探しに行こうと玄関に向かう途中で馬鹿らしくなりやめた。

それならば、あえて四肢をぐにゃんぐにゃんにした奇抜で不自由な姿勢で寝ようとしたけれど、体がバキバキになりそうなのでやめた。

そう結局私は「快」を突き詰めることも、少しの「不快」に耐える事も出来ない、この場所からどこにも行けない、哀れな豚野郎なのだ。

諦めと倦怠と疲労の中、今日もまた太陽が眩しい。

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