Switch2が来る。
明智光秀に麒麟が来たのかは定かではないが、Switch2は来る。それは運命論的にも量子力学的にも確実に来る。なぜなら社長が明言したからだ。
神はサイコロを振るし、今物質がここにあるのは偶然の産物らしいが、現代社会では社長が明言したら大抵のものは出てくる、いわゆる資本主義のドラえもんと言っていい←自分でも何がなんだか
さて、私は恐らくこの日本、世界、地球、太陽系、三千世界の中で、最もSwitch2が来るのを待っていた人間だと言っていいだろう。
私は去年の段階から、今年の四月に出た「百英雄伝」というゲームの発売を待っており、Switchで買おうと決めていた。
「百英雄伝」はプレステ時代の名作RPGである「幻想水滸伝」を制作したスタッフが、クラウドファインディングを経て、満を持して制作を開始した、JRPGファン期待の作品だ。
昔なつかしいドットテイストで描かれたグラフィックに、最新のCG技術を加え、どこかしら可愛らしさを備えた画面を見た時に
「これは圧倒的に買いである!!」
私はそう心に誓い、年が明けてからも絹ごし豆腐のような、つる弱メンタルを大事にメンテンナンスし、どうにかここまで生きてきたのである。
ところが発売日が迫るにつれ、不穏な噂が流れ始める。「百英雄伝」のSwitch版に何やら問題があるとかないとか云々。
今の時代は顧客にとって本当に良い時代になった。最新のゲームについても、Youtubeですぐにレビューが上がる時代であり、問題がある場合は事前に察知が出来る。
とはいえ私は別にゲームのスペックやソフトの性能に対して、さしてうるさい方ではない。
多少カクついてようが気にならないし、処理落ちが起きても、体だってガタつくし痙攣する時もあるしなあと思い、許すことが出来る、曼荼羅20個分位の心の広さを持っているのだ←1曼荼羅がどのくらいの広さなのかしら
そんな如来メンタルな私だが、唯一許せないものがある、それこそが「ロード時間」である。
街に入ったり、戦闘に入る時に長いロードに遭遇すると、即座に私の中にいるギャルのペルソナが発動する。
「つーか、これマジ、何の時間なん。ユカのネイル乾いちゃうし、まじ下がるんですケド」
ついでに私は、ネイルもやっていないし、もちろんユカでもない。あくまで象徴的・形而上学的な話だ←はっ?
さてここで私が楽しみにしていた「百英雄伝」の戦闘に入るまでのロード時間を発表しよう。
「約6秒」
うん、長いよねー。
戦闘するたびに6秒。
普通に無理ぽよ。
惜しまれるのは、ゲームの内容自体の評価はとても高いことなのだ。もしロード時間問題さえなければ私は確実に買っていただろう。
そんなわけで、サクサクと動くプレステ5版の「百英雄伝」を横目で、キルト製のハンカチを噛みつつ「今に見てなさいよ、Switchだって、いずれ後継機が出るんだからねっ」と涙を噛み殺し、恨めしそうに眺め、私の桜の季節は終わったのである。
この件があり、私は今年に入ってからずっと願っていたSwitchの後継機をより強く焦がれるように、願うようになった。
そもそもとして私は去年の段階で、今年の秋にはSwitchの後継機が出ると踏んでいた。
今考えれば、実に無茶なスケジュールだが、そこには私の願望が多分に含まれている。
それは今年の10月に、私が待望してやまない「メタファー:リファンタジオ」というRPGが発売するからである。
メタファーはペルソナ5を手掛けたスタッフが何年もかけて準備し制作している大作RPGであり、もはや今年の私はこれをする為だけに生きているまである。
しかし困ったことに、メタファーはグラフィック的にも次世代機準拠であり、Switch版は出ない。ゆえに私はSwitch2のローンチで、メタファーが来ることを心の底から願っていたのである。
そんな中、先日とうとう、Switch2が出る事が任天堂のシャチョさんからご明言。私は狂喜乱舞し、路上でオリジナルドジョウ掬い2024スプリングを踊ろうとしたのも束の間。
冷静に考えてメタファーが出る10月までにSwitch2が発売されることは、ほとんど無いことに10秒後くらいには気づいてしまった←実に短い夢だったものよ
そうすると、結局状況は変わらず、メタファーを発売日にやる為には、遊びたいゲームが大してないプレステ5を7万近く出して買うのか、もしくは中古でプレステ4を買うのか、いっそ携帯ゲーミングPCを買うのかという選択を迫られることになるのわけなのだ。
プレステ4の場合、安く済むが、もしロード時間が長かった日にはマジで目も当てられない。
こうなると発売日にメタファーを遊ぶ場合、7-10万の投資が必要になるわけで、さすがにそれは清水の舞台から10回連続で受け身無しで飛び降りる位の覚悟が必要になるわけなのである。
つまり私が言いたいのは
「任天堂さん、Switch2を9月に発売してください。何でもしますから、お願いしますううう」
ということなのである。(自分で書いてて無茶だと分かるなあ)