ここ数か月、かなり本を読んでいる。
ちょっと最近鬱気味であり、このサイトはもはや月一更新になりかけているわけだが、若干復活しつつあるので更新を増やしていきたい←本当かいな
しかしそんなメンタル面を別に、私は着々と読書は続けている。なぜなら私の生活に読書は完全に組み込まれ、呼吸器の一部、腎臓の三つ目、第六の感覚、前頭葉の元老院、心臓を動かす量子エネルギーポンプと化しているからだ←言葉を無意味に重ねる虚無のバロック様式は無様
まず前に書いたスティーヴン・キング作品に関しては、長編を中心にかなり読んだと思う。
「IT」「アンダー・ザ・ドーム」「キャリー」「呪われた町」「眠れる美女たち」「11/22/63」などなど、キング作品強化週間の名のもとに、読みまくった。
そしてこのどれもが独創的で面白かった!
訳や前期の作品か後期の作品かにより、読みやすさ、読みにくさの程度はあれど、どれもが意表を突く発想と冒険心に満ち満ちていて、率直に言ってワンダフルの一言。特にアンダー・ザ・ドームに関してはずっと面白さが持続し、読んでいる間まじで幸せであった。
これらはいずれ考察になるか書評になるかは別として、本サイトで取り上げられたらいいなと思う次第です。
そして実は最近、日本で話題の本もちょくちょく読んでいる。
ここ数年、私は主に海外の作品を読んでいるのだが、数か月に一度、思い立ったかのように本屋で平積みの日本の本を買う。
そしてそれが面白かった場合、日本の本ブームが続き、微妙だったら再び海外の本に戻るというのが、私の読書生活のサイクルになっている。
そして今回手に取った本はマジでガチで面白さマックスだった!
その作品は王谷晶さんの「ババヤガの夜」だ。
これは歌舞伎町で暴れていた主人公の女性、新道依子が、関東の暴力団にその腕を買われ、その会長の娘の護衛兼運転手を任される(というより脅迫でやらされる)という、非常にバイオレンスでエンターテインメントな作品なのだが、これがまじでずっとハイスピード、ずっとアドレナリン全開なのだ。
しかも物語の最後まで読むと、じつはバイオレンスでエンタメだけでない芯の部分がずしりと刺さってくるという、素晴らしい作品。是非とも、皆さん読んで欲しい。
そしてババヤガの夜のテンションのまま次に手に取ったのは、もはや常に作品が面白い佐藤究さんの「トライロバレット」である。
以下、あらすじを簡単に述べる。
本作はアメリカのユタ州に住む三葉虫の化石を愛する高校生の主人公が、学年の人気者かつ権力者の息子からの嫌がらせを受けた事から展開していく物語である。
本作ではカフカの「変身」に言及されている部分が多く、私も途中までそういう感じに進むのかなと思いきや、どちらかというとスコセッシの「タクシードライバー」案件だなと思った←というか変身もタクシードライバーと同じ精神性を有しているなと今感じた次第
私は結構色んな本を読んでいると自負しているが(その自負勘違いです)、正直な話、ここまで痛快かつ爽快で、脳裏に刻み込まれるラストを見たことがない。
もうこれも是非、手に取り、最後まで読んで欲しい。
そんなわけで、私が最近読んだ本の中で、特に面白いものを紹介しました。
上記以外にも色々読んでいるので、今後も継続的に紹介していきたいな←決意をあまり感じない語尾