いやあ年末ですなあ。
今年は私は、いつもよりのんびりと過ごしております。
年末用にチャンドラーを買い、読みたいと思っていたホーガンの造物主の掟を買い、かつその合間にスターオーシャンセカンドストーリーのリメイクをプレイしております。
しかしまあ、昔から実写に近づいていく方のゲームグラフィック進化に疑問を呈していた私ですが、今回のスターオーシャンみたいな2Dと3Ⅾを混ぜたようなグラフィックが出てくるとは夢にも思わなかったです。
まさにこれぞ私が求めている理想のゲームグラフィック!
こんな感じで過去の名作のリメイクや新作が出たら、まじで全部買っちゃうまであるよねってな感じ。
さてそんなこんなで本とゲームに関しては非常に充実したラインナップでお送りしているわけですが、最近ドラマも見たのです。そうタイトルの幽遊白書の実写版です。
私はずっと一つの信念を抱えて生きてきました。
「漫画の実写化の作品は見ないし、一切お金や時間を使わない」
これは30代に入り3日くらい割と考えて作り上げたそれなりの信念であり、その理由は3つ。
1、漫画は二次元だからこそ表現出来るスタイルでの創作物であり、アニメは分かるが実写にする合理的理由は見当たらない
2、話を聞いてみるに実写化が多いのは、原作にファンがついていて簡単にお金儲け出来るからという理由でしかなく。役員の人も安全にお金を生む実写化ばかりにオッケーを出す
3、そんな作品になんとなく、足を運んでいると、それで儲かるという風潮を生み出し、本当に面白い映画が出て来なくなっちゃうから
以上がその理由であり、私はこれまでまじで実写化作品をほとんど見てきませんでした。
しかししかしです。
今回は私が尊敬する富樫先生の幽遊白書。
私は本も好きですしゲームも好きで、あらゆるジャンルに尊敬するクリエイターがいますが、心からの天才というのは富樫先生くらいしか居ないのでは? そう思い位、富樫先生は好きです。
そんなわけで私は初めて、漫画の実写化作品を見たのです。
もちろんスタンスとしては、原作信者による粗さがし笑
つまり単純に文句を言うためだけに見たのです。
さてマグカップにコーヒーを入れ、テレビ前に陣取る私。ネットフリックスで第一話を再生します。
・・・・・
あれ・・・
・・・・・
これは・・・
・・・・・
めちゃくちゃ面白いじゃーーん!!!
私は衝撃を受けました。何と私は1話を見終わった時、感動して泣いていたのです。
おそらく螢子役の女の子の演技がすごい良かったのもあるのですが、それにしても出来が素晴らしい。
皿屋敷ってあんな感じの町だったんだなあとくっきりイメージが強化され、雪村食堂の雰囲気も良い。
しかしここで私は冷静になります。
「いやこれは一話が単に実写化しやすかっただけであり、そもそも漫画のプロットの完成度が高かっただけなのでは」
そう思い、続けて二話を見、三話を見、私は一気に五話分全部見ました。
うん。
もうこれ最高だよね。
懸念していたバトルシーンも迫力満点で本当にすごかった。
私はバトル漫画で、実際に細かいところまで何が起きているのか分かるのは鳥山先生と富樫先生くらいだと思っているのですが、実写版も迫力がすごいのにも関わらず、何が起こっているのかが分かりやすいのです。(アクション映画があまり好きでないのにも関わらずワクワクした)
さてそうなってくると、元々、幽遊白書は漫画なわけで、普通のドラマとは違う独特な展開が盛り沢山。
さらにテンポを損なわないように、上手く物語を超圧縮しているので、マジで息をつく暇もない様なスピードで時間が流れていきます。
そうここにものすごいパワーを持つ独創的なドラマが爆誕したのです。
私は今回の事で反省しました。
本当に原作に愛があってお金をかけて作った場合、面白いものが出来上がることがあるのだと。
そんなわけで私の来年の願いの一つは、幽遊白書のシーズン2が作成されること。
仙水編は人間の黒い部分をもろに描くパートなので、より面白く実写化出来ると思います。
来年はメタファーといい楽しみが多いぜよ♪